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石巻から子どもたちを世界へ!震災復興の挑戦!イトナブ古山隆幸さん

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今回は石巻の次世代を担う子供たちにIT教育の機会を提供する、一般社団法人イトナブ石巻代表理事の古山隆幸さんにお話を伺いました。
子供たちをITで石巻から世界へ飛び立たせるイトナブの活動とは?

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石巻は好きで、嫌いだった

生まれ育った石巻は好きだったけれど、地元のIT産業でやりたいと思える仕事がなかったんです。工業高校を卒業して埼玉の大学に進学し、すでに起業している大学生たちに触発され、大学卒業後会社を立ち上げました。いつかは石巻で雇用を生み出せたらと思っていたけれど、震災後「何かやらなければならない」と、意識が180度変わり、本気になりました。

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石巻は一番多くの方が亡くなられた町で、震災の被害で全国的に有名になってしまった。残念ながら震災の風化が起こっているし、心に傷を負っている方も多くいる。だから地元にいる自分たちが東京ではなく石巻からイトナブを飛ばしていきたい。

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自分は東京ではなく東京にいる人たちに触発された。だから刺激を与える人たちを石巻に連れてきて子供たちと触れ合わせる。東京に行かなくても石巻から飛び立てるようにする。東京に行くのではなく、オールジャパンで、地方から飛び立てばいいんです。

教育は遊びから

団体名の「イトナブ」は「IT」x「遊ぶ」x「学ぶ」x「営む」x「イノベーション」を掛け合わせてできた言葉です。今は「遊ぶ」ことから仕事やイノベーションが生まれる時代。イトナブは「遊ぶ」をキーワードに小学生から大学生までにソフトウェア開発を学んでもらう場を作っています。

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石巻のまちづくりをする中で、ITを通じて次の世代を育てたい。まちは作るものではなく作られるものなので、自分たちは人を育てるんです。
意欲があれば本やネットで調べて学べる時代なので、カリキュラムはありません。

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24時間365日スペースを開放しているので、来たい子だけが自由に来てほしい。イトナブは平均値を上げるのではなく、尖った子を伸ばします。ここではパソコンやおもしろいガジェットを使って自由にハックし、実際に小学六年生がiPhoneのアプリを作ったりしています。

大人は現場で、背中で語る

子供が触発される環境づくりのために、大人がいつもチャレンジしている姿を見せています。シリコンバレーのIT企業のエンジニアやマネージャーたちと触れ合われる機会を作り、子供たちに「何だ、この人すごい!」と思ってもらう。

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先日、グローバルに活動しているIT企業のある方が自作のロボットを子供たちに見せびらかしに来て(笑)、会社のソフトウェアの説明もせずそのまま帰ってしまいました。すると翌日、子供が触発されてロボットを作り始めたんです。Google Glassの開発者も3年前に来日して、イトナブの子供たちに製品を見せてくれました。

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イトナブでは「勝手育」という言葉を使います。寛容でありながら、親や大人がちゃんと見守っている、信じているという意味です。

あと、三日坊主でもいいと思っています。僕は小学1年生のときにピアノを習いはじめましたが、3日で飽きてしまったんです。母親は「せっかくピアノを買ったんだから最後までやりなさい」と言われ、6年間続けました。お金の価値を教えることも大切ですが、子供として合わないと感じたものを、やりたくなかったらやらなくていい。次の目的を見つけて物事をやめる、という寛容さを大事にしています。

シリコンバレーで武者修行

イトナブは石巻ハッカソン(※開発イベント。ハックとマラソンを合わせた造語で、限られた時間の中で目的のことを開発する)を過去3回開催しています。石巻の小学生4人はアプリを作り、リリースもしています。

子供たちのためのシリコンバレーツアーでは、IT企業訪問だけでなく、Code for Americaという地域課題をITで解決する団体のイベントにも参加しました。僕も子供たちも英語があまりできませんが、それでも突入して自分を売り込む力を高めることは大事ですね。

親御さんたちに「うちの子も石巻に留学させたい」と思ってもらいたい。実際、東京から大学生が1年間インターンに来ています。これは「リタイアして田舎に行こうか」というIターンではなく、刺激的Iターンだと思います。

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第三回石巻ハッカソンの様子

 

イトナブの若者を全世界へ!

石巻でおもしろい場所を作れる人材が出てきてほしいです。子供たちには「早く世界に出てくれ」と言っている。寂しい気持ちもありますが、それ以上にワクワクしますね。

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東京でできないことも、震災で0になった石巻では自分で作り出すことができるんです。何かアクションを起こせば、町が変わっていくのが見える。ベルリン東西統一後、西側に人が流出して空いた東側に若者が集まって新たな町を作り、今ではITの重要な拠点になっています。僕は石巻が新しいベルリンのようになればいいと願っています。

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