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恋や家庭がうまくいく女性のコミュニケーションルール|vol.11 「同じ別れ」を迎えないために

「心からわたしのことを理解して、愛してくれる人に、わたしはまだ巡り会えていないんだわ…」と思っている人は、世の中に多くいることでしょう。

今回の記事は、いま現在、パートナーとの別れを選択するかどうか迷っていたり、冷めきった関係を続けている方に向けてのお話です。まず大前提として、「別れ」は悪いものではありません。また、無理矢理にでも関係を続けることが良いとも言えません。

一緒にいることで何も生み出すものがなく、足を引っ張りあってしまうような関係であれば、清算した方が良いでしょう。

しかし、こういった別れの原因になるような課題が、「毎回似たようなシチュエーションだ」というような人は、一度その原因を探ってみると良いかもしれません。

そこには、自分自身の人生の課題が、色濃く反映されているからです。

恋愛には自分の「闇」があらわれる

恋愛に限らず、多くの人間関係において「相手だけに問題がある」ということはありません。

言い換えると、どんな相手であれ自分の感情は選ぶことができますし、どんな相手からも学ぶべきものがあるということです。

恋愛は、人間の一番深いところを見せ合うコミュニケーションです。

冷静になれず感情が荒ぶったり、攻撃的になったり、自信がなくなったり…相手の問題以上に、自分自身のあらゆる「闇」が顔を出します。
この闇に向き合い、課題を一つ一つ乗り越えていかないと、いつまで経っても、同じところでつまずいてしまいます。

毎回同じタイプの異性に惹かれることや、一見違うタイプにも関わらず、毎回別れの原因が似てしまう…ということが起こるのです。

課題が生まれるのはごく当たり前のこと

課題の中身はさまざまですが、多くの場合、幼少期からの育った環境が影響しています。

たとえば、パートナーをいつも信じきることができず、常に相手を疑ってしまったり、不安から束縛をしたり、怒りに任せて暴力的になってしまう人には、「愛される自信がない」という課題が隠れていたりします。

こうした人のなかには、「親から自分を認めてもらえない」と感じられる経験が重なり、気づけば何が起きても「わたしが愛されるなんて信じられない」という思考習慣ができてしまったということも、少なくありません。

これは親に悪意があっての結果ではなく、親なりに精一杯子どもに愛情を注いでいても起こりうることでもあります。

一見円満な家庭で育った人でも、大なり小なり課題が生まれるのは当たり前のこと。

つまり、誰でも課題を持っていて当たり前で、完璧な人間はいないということです。

パートナーは気づかせてくれる相手

このように人間は、それぞれ課題を持ち合わせています。

もちろん友人や仕事仲間の中でも影響はありますが、とりわけ男女関係は課題を意識しやすくなります。

逆を言うと、自分自身が数十年かけて身につけてしまった「自分を苦しめる思考習慣」を、解消してくれるチャンスを与えてくれるのが、男女のパートナーということでもあります。

あなたの「恋愛のクセ」は何でしょうか?相手が変わっても繰り返していることは、何かありませんか?

  • いつも同じところで怒っていませんか?
  • いつも同じところで落ち込んでいませんか?
  • いつも同じところを許せずにいませんか?

ここを思い返したとき、「これがわたしのクセ」ということに気づいたならば、それがなぜ起きてしまっているのかを深く考えてみましょう。

  • なぜ腹が立つのか?
  • なぜ悲しくなるのか?
  • なにを解ってほしいのか?

それによって、「こんな風に認めてもらいたい・受け入れてもらいたい・愛されたい」という欲求が湧き出てきたならば、あなたのパートナーはそれを気づかせてくれる最高の相手なのです。

パートナーも同じように課題を抱えている

かといって、パートナーに「こんな風に愛してよ!」と迫ることが解決になるとは限りません。

むしろ、相手も同じようにあなたに不満を持っている可能性があります。

不満の対象となる相手に、「あなたがこうしてくれないから、わたしはいつも不満なの!もっとこうしてよ!」と要求されても、余計に腹が立ってこじれてしまうもの。

そうではなく、「相手も同じように、何か苦しんできたのかもしれない」と想像力を働かせることが大切です。

あなたのパートナーの、別れたくなるくらい嫌な部分はどこでしょうか?

その人の「もしわたしと別れても、彼は一生苦労するだろうな」という課題は何でしょうか?

もしそれを乗り越える手助けができたなら、パートナーにとって、あなたはかけがえない存在になります。「こんな風に愛してもらえたのは初めて」と感じさせることができたならば、その相手を心から愛して大切にし、そばに置いておきたいと思うもの。

そうなったときに初めて、自分自身の望んだ愛情表現がパートナーから返ってくるということがありえるのです。

相手に変わってもらうのを期待するのではなく、あくまでも「自分が先に変わり、影響していく」ことを意識していくと良いでしょう。

現状維持は衰退しか生み出さない

「腐れ縁」と呼ばれる関係もあります。

一緒にいることで、得るものがもう無いにも関わらず「別れると面倒なことも多いから」「世間体もあるし」などという理由で一緒にい続けることは、お互いを疲弊させてしまうことにもなりかねません。

一度離れてみて初めて気付くことも多くあります。

だらだらと同じ関係を続けて気持ちが冷めきるのを待つよりは、思い切って距離をとってみることが良い場合もあります。

全てのものごとにおいて、「この状態を維持しよう」と思った時点から、それ以上の結果が得られることはありません。ゆるやかな衰退が始まっていきます。

円満な関係を維持したいのであればなおのこと、「もっと相手を理解しよう」「もっと仲良くなろう」というつもりで相手と関わり、共に成長していく必要があります。

大切なのは何を学びどう変化していくか

冒頭で書いたように、別れは悪いものではありません。

むしろ、成長を促す素晴らしい経験です。

しかし、その別れ方がどんなものなのかによって、得られるものは変わります。

ひとつの別れから学ばない限り、相手が変わっても同じことで苦しみ、同じ結末を迎えてしまうことにもなります。

そして課題を乗り越え、共に成長し続けられるパートナーならば、長く一緒にいられることでしょう。

「自分のことを心から理解し、愛してくれる人」は当然ながらなかなか現れません。

けれど、自分自身が相手のことを心から理解し、愛そうと努力したとき、相手がそんなふうに変化していく…ということもあるのです。

Written by

小嶋由希子
北海道函館市生まれ。工業高専で情報工学を専攻後、藤女子大学にて日本語・日本文学を学ぶ。イラストレーター・デザイナーとして活動する傍ら、複数企業の採用・人材教育に携わり、自己啓発・能力開発にも関わる。健康・美容ブランドの代理店事業やホステス業を並行し、現在は銀座でナイトワークをしつつライターとして活動している。

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