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”仕事中に「怒り」にかられたら?”管理職にチャレンジするあなたに贈るマジック第3週 水曜日

anger-18658_1280オフィスライフに役立つアドベントカレンダー式 “1日1問答マジック”、第3週。今週は “早くも壁にぶち当たっちゃった”、そんなあなたに実行していただきたいマジックです。

「信じられない!」
「つらいよ……」
「どうすればいいの……???」

そんな時には、第3週の “1日1問答マジック” の出番です!毎日1つずつ、自分自身に問いかけをしてみましょう。答えを見つけるのは、あなたです。

1.「Q(問いかけ)」・第3週

月曜日
管理職は遅刻してもOK? それともNG?

火曜日
上司の上司とどう向き合うか?

水曜日
仕事中に「怒り」にかられたら?

木曜日
火のないところに煙は立たない?

金曜日
怠け心も活用できるって本当?

土曜日
「せい」探しに役立つ “お空の「せい」” とは?

日曜日
ヤケ食い? 大人買い? 正しいストレス解消法は?

水曜日
仕事中に「怒り」にかられたら?

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管理職になる前にはあまり経験しなかったかもしれない、人と人との “摩擦”「課長になった途端に、人間関係の “摩擦” や “軋轢” を感じるようになった」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

アドベントカレンダー・マジック第1週(金曜日)でも触れたように、“ディレクター” は部門全員の引率者。“マネージャー” は部門が目指す方向に皆が向かえるように世話を焼き、ディレクションを実行する役割。もちろん組織の一部としてそれを実行するわけですから、“マネージャー” にとっては、関連部署との調整業務が仕事の柱のひとつになります。

ところが、その実行のためにあなたが関連部署と調整し始めると、たいてい、摩擦が生じます。反発、と言ってもいい。「そんなこと、できない。断ります」と、あからさまに協力を拒む部署もあるでしょう。こうした反発を喰らうと、あなたの中には「会社が正式に承認したのに、どうしてそんなに非協力的なの???」「私にどうしろって言うの?」というような疑念、そして怒りが湧いて来るかもしれません。

ある部門が何か新しいことをしようとする時、その部門のディレクターは、必ず、担当役員や関係部門の部門長と調整をします。ディレクターは、公式な会議や、正式な申請(稟議書など)で承認を取りつけます。役員や社長が承認した方針であれば、会社全体で協力し、それを実行しなければならないはず。ところが、「会社全体で協力」というのが、そうスピーディーには運ぶとは限らないのです。

人間の集合体である組織が何かを変えようとする時、「トップダウン」と「伝達」という2つの方式があります。

トップダウンとは、社長が全社員を集めて話し、「変えるぞ!」と強く宣言することです。この方法にはその日から全社員の意識の変革が起きるという即効性はありますが、よほどの時にしか行われません。いち部門が申請した新しい企画や方針のために、いちいち「トップダウン」が行われることはありません。

つまり、大抵の変革は「伝達」によって全社に知らしめられるわけです。あなたが管理職初心者なら初めて体験するかもしれませんが、ここで “伝言ゲーム” が発生するのです。伝える役割を担った部門長の個人的な感情や、その部門としてその変革が受け入れやすいものであるかそうでないかということが影響します。また、人というものは(会社に帰属する人生を選んだ人は特に)、そもそも「変化」よりも「安定」を好む傾向があります。このため、他部門の関係者の中に、変化に対して協力的な人と非協力的な人が現れてしまうのです。

そこを調整するのがマネージャーの仕事といえばそれまでですが、相手があまりにも非協力的だと、つい、怒りを感じてしまうかもしれません。こうした不協和音が生じている時というものは、えてして “摩擦” が大きくなりがちですから、相手の言葉の棘に傷つけられることもあるでしょう。そんな時は、次のように考えてみましょう。

1.相手の不愉快な態度は、「変化」に対するもの。

キャリア・ガード・マジック実践編① を思い出してください。あなたが管理職になった時から、あなたは「役職の殻をかぶった」わけです。
同僚や部下の態度の変化も、あなた個人に対するものではなく、あなたがかぶった役職の殻に対するものでしたよね。調整相手がとても不快な態度を取ったとしても、同じこと。「私に対してこういう態度を取っているのではない。会社が起こそうとしている “変化” に対して反発しているだけ」そう思いましょう。

調整相手から反発を喰らった時、あなたがやるべきことは、相手の不愉快な態度に怒ることではありません。そんな相手に「怒り」をぶつけても、ぶつけ損になってしまいます。

大事なことは、まず、相手の不満や反発を聞いてあげることです(それが理にかなわないものであったら、右から左へ聞き流すだけでかまいません)。そして必ず「これが会社の公式な決定(承認を得ている)」と伝えること。

「お気持ちはよく解りますが、これはもう役員会で決まってしまったことなので、なんとか実行しなければいけないんですよ……」
こんな表現に気を配るだけでも、相手の態度が軟化する可能性があります。

ただし、相手が少し軟化したとしても、協力の即答は求めない ことです。反発は、相手が事態を受け入れられないことから起きているのですから、少し時間を持たせてあげましょう相手が自分の上司と真偽を確認するための時間も必要です。「一度お持ち帰りになられて、部門内でご検討下さい」この言葉だけを残し、一旦、引きましょう。理があなたの方にあるならば、数日経てば、おそらく、良い方向に変化するはずです。

2.あなたは怒りの矢印をどこに向けようとしているか?

調整業務をしていると、1.のようには運べない事態に遭遇することもあります。相手が「話すことなんてない、帰れ帰れ!」「こっちは忙しいんだ。ダメなものはダメ!」のように、ちょっと野蛮な対応を取る場合。そんな目に遭ったら、あなたの中に怒りが生まれるのも当然です。
でも、そんな時には、こう、自分に問いかけて、自分の心を観察してください。

「私、今、自分の怒りの矢印をどこに向けようとしているんだろう?」

怒りの矢印(=矛先)を相手にぶつけようとしているなら、すぐにやめて。怒りを相手に直接叩き返すのは、どんな場合でも間違っています。(相手があなたにそうしたら、それは相手が間違っているのです)もっとも、あなたが自分を観察しようと目を向けた時点で、すでに、怒りを爆発させる危険性は去っているのですが。

では、怒りの矢印を相手にぶつけずに済んだなら、そのあとはどうしますか?誰にも何も言わず、黙って我慢しますか?それもまた、良くない選択です。黙るということは、つまり、怒りの矢印を自分にぶつけてしまうということ。いずれ自分の心身不調の原因になってしまいます。

ここは、1.の対策を自分に応用しましょう。つまり「一度、持ち帰って部門内で検討しましょう」と、自分に対して言うのです。

自分のテリトリーに戻ったら、すぐに「語る」という方策を取りましょう。誰に、何を「語る」のか? 上司や同僚に、「相手とのやりとりの様子」を語るのです。交渉決裂の結果報告を、ではありません。報告は報告。それはそれ。報告とは別に、「相手とのやりとりの様子」を、上司や同僚に「時系列に添って再現して聞かせる」のです。その際、「うまくいかなかった状況を再現するなんて、能力がないと思われるのではないか?」といったプライドは捨てて。

あなたが感じた怒りが正当なものであれば、上司や同僚と「怒りの素」を共感できます。できれば、その「怒りの素」を、みんなで笑い飛ばしてしまいましょう「公式に決まったことなのに、聞く耳持たないなんて! どうせ後で “やれ” って言われて慌てるのは、あちらなのに、ねえ?」と、笑い飛ばすのです。

もちろん、それで、上司があなたの代わりに怒ってくれるとは限りません。でも、たとえ笑い飛ばしても、問題点は上司に伝わります。それで上司が危機感を持てば、同じ役職同士で話ぐらいはするはずです。仮にあなたの対応に何か問題があった場合や、もっと有効なやり方が存在する場合には、上司や同僚からアドバイスが貰えるはずです。

人間の喜怒哀楽の感情表現の中で、特に「怒り」には、現状を打ち壊す凄まじいパワーがあります。そのパワーを利用して、「怒る」ことによってどんどんものごとを変えて行くタイプの人もいるでしょう。ただ、組織の中での「怒りの爆発」には、マイナスの側面があります。あなた個人が「怖い人」「近寄りがたい人」「短気な人」「感情的な人」というレッテルを貼られるだけでなく、無益な抗争を引き起こす火種になりかねません。「怒り」「笑い」に換えることができれば、強力なプラスのパワーになりますよ。

寄稿者について

五十五望 (いそいぼう)
団塊の世代とバブル世代の間に挟まれ、自分達でさえその名を忘れる「しらけ世代」のアラフィフ女部長。
勤続30年にわたる会社員人生は、挑戦と失敗、失意と再起、つまり波乱の連続。
幾つもの山と谷を乗り越えて、やや息切れしながらも現役続投中。
時代の荒波に揉まれ、「成功」 からではなく 「失敗」 から習得したものの中に、オフィスで快適に生きるための、ちょっとした 「コツ」 があります。
その 「コツ」 を、Ane会Timesご愛読のあなたがこれからますます輝くために、そっとおすそ分け致します。

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