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仕事や業務の優先順位をつけるためのシンプルなルール

優先順位は仕事を受けた時にも考えるものです。

まさか「好きな順にやる!」という人はいないでしょうが、同じような納期の仕事が重なった時など、どこから手をつけていいか、迷ってしまうこともありますよね。「どっちを優先すればいいですか?」と、上司に尋ねてみたところで、「んー、どっちもだよ!」……なーんて答えが返って来たりして。

そんな時には“タナゴコロマジック”を使いましょう。

自分だけでコントロールできること

タナゴコロとは“掌”と書き、“手のひら”を表します。この“掌”という字には「つかさどる」という読みもあります。つまり「自分がコントロールできる」ということなのです。まず、仕事の中で、“自分だけでコントロールできること”(=最初から最後まで自分だけで完結できること)を、探してみましょう。

「探してみると、自分だけでコントロールできることって、意外に少ないな」という方も少なくないはず。会社の中の仕事というものは、同僚や関係部門 の担当者、あるいは取引先に何かを頼まなければならないことが多いもの。ベテランになればなるほど、人と人を繋ぐ仕事が増えていきます。

他の誰かに何かを依頼しなければならないとしたら、そこから先は自分のコントロールはききません。それはすなわち、仕事が自分の“タナゴコロ”から離れてしまう、ということなのです。

数える単位は、“手”

自分の仕事が、いったい何人の“手”を経由するのか、数えてみましょう。数える単位は、“手”。その仕事が相手の“タナゴコロ”の上にある期間、の 意味です。あなたが頼んだことをいつでも期日以内に確実に実行してくれる人の手は、“1手”と数えます。

初めて依頼する相手や、過去に期日までにできなかった手痛い経験がある相手なら、リスクを加味して“2手”と数えます。 気をつけなければならないのは、たとえあなたが信頼している相手でも、依頼する仕事が相手にとってのルーティンワーク(日常業務)ではない場合。

例えば、不定期の業務や、相手にとっては初めての仕事の場合などです。その人にはその人なりの優先順位がありますから、あなたの依頼ごとが「いつもの仕事」 でないなら、後回しになってしまう可能性も。

また、相手の部署が繁忙期だと判っているような場合は、あらかじめ配慮が必要です。そんなケースでは、必要に応じて“手”を足します。さて、そう やって得た総数に、自分の“1手”を加えましょう。その結果が例えば“5手”なら、仕事の納期を“5”で割ります。割り算の結果が、あなたがその仕事に割ける時間の目安です。

似たような納期の仕事を比べる時は、その時間が少ないものから順位をつけると良いのです。もちろん、仕事には突発的な事態がつきものですから、あくまでも目安です。でも、ふだんから“タナゴコロマジック”を使っていれば、突発的な事態にも対応できるようになります。

ネガティブな思いが芽生える

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……と、ここまでは、“タナゴコロマジック”の入門編。

「そんなこと、とっくに実行していたよ!」という方もいらっしゃるでしょう。Ane会Times読者の皆様には、“タナゴコロマジック”の応用編の方が、ずっと役に立つかもしれません。

人はさまざまな問題を抱えて生きています。しかも問題というものは、なぜか重なる時には重なるもの。昇格して責任が重くなったとたん私生活でも問題が起きたり、円満な人間関係の中で始まったプロジェクトのはずが、一番大変な時期に人事異動でメンバーが代わってしまったり。

もはや、仕事そのものの優先順位に悩むどころではなく、さまざまな思いにとらわれ、頭の中が大混乱になってしまうことも。

「目が回るほど忙しいのに、私より給料の高いEさんは、暇そうにしてる……」

「寝込んだ母の世話は私にしかできないのに、出張しなくちゃならない事態に……」

「十分にスキルを積んだのに、どうして希望の仕事が回ってこないんだろう……」

どんなに大人でも、ベテランでも、ネガティブな思いが芽生えることはあります。人間ですからね。そんな時も“タナゴコロマジック”の出番です。

“タナゴコロ”とは、自分のキャパシティ。

自分の“タナゴコロ”とは、自分のキャパシティ。つまり、自分の手のひらの上に“乗せたいか乗せたくないか”ではなく、“乗るか乗らないか”を見定めてみる。そういう発想法で問題を見つめ直すのが“タナゴコロマジック”応用編です。

  1. 自分の“手”でできないことを、排除する。
  2. 自分の“手”でできることだけを、手のひらに残す。
  3. 自分の“1手”に乗せたいことが同時に“2手”ある時は、他人の“手”に乗せられるほうを手放す。

自分の手に乗らない問題にいつまでも頭を占領されているのは、エネルギーの無駄、そして、時間の無駄です。どうしても無視できない問題があるなら、 それをどうやったら自分の手の上に乗せられるのかを考えた方が、ずっと近道だし、建設的です。

2つの問題に挟まれた時、自分の手がその両方を乗せられない のであれば、自分にしかできないこと、他の人の“タナゴコロ”には絶対に乗せられないことを選択するしかありません。

一時は辛くても、そうした方が、結局、ものごとはうまくいくものです。そのためには、早めにSOSを発信した方がいい場合も。その決断をするためにも、“タナゴコロマジック”は有効なのです。

寄稿者について

五十五望 (いそいぼう)
団塊の世代とバブル世代の間に挟まれ、自分達でさえその名を忘れる「しらけ世代」のアラフィフ女部長。
勤続30年にわたる会社員人生は、挑戦と失敗、失意と再起、つまり波乱の連続。
幾つもの山と谷を乗り越えて、やや息切れしながらも現役続投中。
時代の荒波に揉まれ、「成功」 からではなく 「失敗」 から習得したものの中に、オフィスで快適に生きるための、ちょっとした 「コツ」 があります。
その 「コツ」 を、Ane会Timesご愛読のあなたがこれからますます輝くために、そっとおすそ分け致します。

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