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長沢有紀さんYukiNagasawa

『平凡なOLから女性士業の第一人者へ』


1かっこいい女性になりたかったOL時代

長沢さんは、短大を卒業後、平成2年に三井信託銀行(現三井住友信託銀行)に入行。
時代は、バブル景気のまっただ中。日経平均の株価も日本経済市場最高値を更新するなど、世の中は好景気に湧いていた時代。そんな誰もがこの世の春を謳歌する中で、長沢さんは、資格取得に励みます。

 

Q.なぜ、好景気に社会全体沸いている中、敢えて資格取得を優先したんでしょうか?

「私が、その当時『こんな状態が長く続くわけがない』と直感的に感じたんです。銀行に入行した頃は、金利もどんどん上がり高い時には9%ほど。そ れが、3年ほど経つと、8%、7%と徐々に下がっている時期でした。今もそうかもしれませんが、『女性の幸せ』は、良い男性と結婚して、子供を産んで、専 業主婦として家庭を守るというイメージを持つ人もいるかもしれません。でも、私のイメージする女性像は、自分一人でも社会で価値を生み出せるかっこいい女 性でした。」

 

2究極のいい女は、内面から輝く女性でしょ。

長沢さんは、OL時代に、会社終わりから資格の学校に通い、”社会保険労務士”や信託銀行の男性が多く取得していた”宅地建物取引主任者”の資格を習得しました。

 Q.当時、そこまでできた要因はなんでしょうか?

「自分の人生を、10年先、20年先の長い期間で考えていました。人生の中で、仮に離婚などをするような自体になったときに、お金を理由に離婚で きないようことにはなりたくなかったんです。だから、外見を磨くことは最低限失礼のない程度にして、勉強して力をつけることがかっこいいと思っていまし た。究極のいい女は、内面から輝く女性でしょ。」

 

3『何より大切なことは、顧客の心をつかむこと』

こうして、OL時代にみごと社労士の資格を取得した長沢さんですが、この後、仕事の面で、人生を変える出会いが待っています。社労士としての仕事の基礎はもちろん、何より大切なお客様との向き合う姿勢を学ぶことになります。

 Q.社労士事務所での仕事ぶりはいかがでしたか?

「いつかは、自分の事務所を開業したい。という思いで、飛び込んだ世界なんですが、最初は業務の右も左もわからず、先輩社員たちからも「仕事が遅 い」「要領が悪い」など「仕事ができない人」とレッテルを貼られてしまいました。それまで、自分が持っていた自信は一気に吹っ飛んでしまいましたね。」

 Q.最初は、なかなかうまくいかないですよね。

「そうなんです。そして、しばらくすると、所長から新規開拓営業を専門とする仕事をまかされました。顧問先に行き、コーヒーを出され、会社の問題 点や法律の説明をしている先輩社員のような姿に憧れていた自分にとっては、青天の霹靂。電話をかけるたびに、ガチャンと切られたり、飛び込み訪問しても 会ってももらえない。精神的につらい日々が続きましたが、それでもここでダメならどこに行っても変わらないと次から次へと行動し続けました。」

 Q.当時の所長から学んだことってなんですか?

「顧客にとって「やっぱり社労士は◯◯さんだよな」と思ってもらえることが何より大切なことだと学びました。だから、現場の声を聞き、何が求めら れているか、そのために自分は何ができるのか。それを身をもって体験するために新規開拓営業の仕事専門になったんだとわかりました。「顧客の心をつかむ」 ことは、この当時から変わらない信念となっています。」

 

4全国最年少の開業社労士の誕生

その後、家庭の事情もあり、実家に戻ることになった長沢さんは、ここで一念発起して、平成6年・25歳の若さで『長沢社会保険労務士事務所』を立 ち上げることになります。当時、男女問わず、全国最年少の開業社労士でした。その後、平成23年4月、事務所を組織化し「アドバンス社会保険労務士法人」 を設立。今年で開業20年目を迎えることになります。

 

Q.開業当時の様子を教えてください。

「社労士の先生といえば、たいていはおじさん(笑)。お客様になる方も年配の方が多いので、開業したての25歳の小娘では、なかなか、顧客につい てくれる方も多くありません。最初の4年間は、大手予備校で資格の講師として、勤務していました。その間も生徒さんたちと真摯に向き合う中で、多くの合格 者を輩出することができました。今では、その当時の生徒さんが、社労士として活躍されています。」

5所長としてママとして

開業から約20年に渡り、女性士業のパイオニアとして、最前線で活躍をしてきた長沢さん。現在では、1男2女(双子)のママでもあります。開業して個人で仕事を続ける中で、家庭と仕事のバランスについて聞いてみました。

Q.仕事で大変な中で、家庭での長沢さんはどうですか?

「実は、母としての自分は、満足なことはできていません。仕事も遅くまでになることがほとんどですし、休日に予定が入ることもあります。そういう意 味で言うと、ワークライフアンバランスですね。私は以前、家事も、育児も、仕事も全部って気が張っていた時期がありましたが、今は様々な工夫をしながら、 それでもできるだけ母として子どもと接する時間を増やすようにしています。」

620年目の挑戦

開業以来、今年で20年目を迎える長沢有紀さん。一口に20年と言っても、この20年間で、非常の多くの企業、そして経営者の皆様との関わりのな かで、着実に成長を重ねてきたといいます。特にこれまでの19年間で、長い期間を掛けて、経営者の相談役として、また、社労士として企業を指導する立場と して、顧客に寄り添った姿勢を一貫して貫いて来ました。

Q.最後に20年目の目標を教えてください。

「20年目は、『(社労士)人生としての再スタート』としています。20年前や10年前と比べて、社会も社労士業界も大きく変化しました。若い社労 士も増えましたし、インターネットの活用などで、これまでの社労士の枠を越えたサービスを提供する方も増えています。現状維持はありません。ここで満足し たら下がっていくだけです。常に勉強を重ねながら、挑戦をしていきたいと考えています。その意味でも、20年目は、開業1年目と同じ心で再スタートしてい きます。」

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