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一歩先を目指すあなたに贈る1問答 “リバーシ・マジック”

20130105060004_50e742d48116a画像出典:https://nanapi.jp/66577

“今より一歩先を目指したい” あなた。
新入社員だってベテランだって、道に迷う時はあります。
そんな時には、 “1問答マジック” の出番です!
1つずつ、自分自身に問いかけをしてみましょう。
ここでご案内するのは、ヒントと方法だけ。
あなたの答えを見つけるのは、あなた自身です。

1.「Q(問いかけ)」

「時間がない」って、言っちゃいけないの?

2.「Q(問いかけ)」のココロ

watch-698498_1280いつも時間に追われているあなた。
「時間がない!」
って、愚痴のひとつも言いたくなりますよね。
でも、最近は「時間がない」と言うと、「それって仕事ができないって言ってるようなものでしょ?」なんて批判が返って来ることも。

最近、ホワイトカラーエグゼンプションが巷の論議を呼び、「残業するヤツは仕事ができない」とか「忙しい忙しいと言ってる人はタイムマネジメントができてない」といった主張がよく聞こえて来ます。
同じ仕事を7時間で終えられる人と10時間かかる人を単純比較すれば7時間で仕上げられる人の方が会社にとっては望ましいはず、10時間かかる人に時間差の手当てを払うのは損……というような考え方です。
しかし、実際のオフィスではそう単純に比較できないことも少なくないのです。
主張だけかっこよくても、中身が伴っていなければ何にもなりませんよね。
「私は残業しない主義なんです」とスマートに帰る人がいる一方で、実はその人がやらなかった分を他の誰かが残業してフォローするおかげで現場が回っている状態だったり、当人がその事実に気付いてさえいない、なんてケースもあるようです。

本当に “スマート” に仕事をしている人でも、ヒト、モノ、カネの何かの管理に実際に関わるようになると、“スマート” を貫けなくなったりするものです。
なになに、「まだ管理職じゃないからピンと来ない」って?
それなら、仕事から離れて、子育てや介護のことをちょっと想像してみましょう。
子育てや介護など、あなたがもしも誰かの世話に責任を持たなければならなくなった時、相手の欲求は予測不可能ですよね。
6時間眠りたい。なのに、その半分しか寝ていない時点で赤ちゃんの泣き声に起こされる。
銀行に行かなければならない日なのに、赤ちゃんが急に発熱してしまった……
次々に起きる緊急事態に対処するために、自分の時間はどんどん奪われ、予定していたことなど何一つできなくなってしまいます。
「予想外の緊急事態に追われる」という意味においては、職場でも似たようなことが起きます。
仕事上の問題の中には、予測できないことも多々あるのです。
責任が重くなればなるほど、他人が巻き起こす想定外の問題に対応を迫られ、気づいたら自分の予定には手もつけられない、という日々が続きがちなのです。

ただ、管理職の中にも “スマート主義” を実践できている人はいます。しかも、残業なしで、本当に仕事はできている。
なぜ、そんなことができるのでしょうか。

3.「A(答え)」につなげる“マジック”

office-620823_1280 (1)スマートに仕事をこなす “デキる” 人は、まず間違いなく タナゴコロ・マジック を実践しています。
自分にできることと他人に任せるべきことの仕分けが上手なのです。
そして、優先順位のつけ方が的確なのです。
逆に言うと、もしもあなたが
「スマートにこなしたいのに、時間に追われて、日々繰り返すサービス残業に身も心もボロボロになって……」
と悩んでいるのなら、他人に任せるべきことを自分でやろうとし、先に片づけなければならないことを後回しにしてしまっているのかもしれませんよ。

そんなあなたにおすすめしたいのが、“リバーシ・マジック” です。

「リバーシ? リバーシってなに?」という方は、こちら をご覧ください。
コマの黒白で分かれ、相手のコマを挟んで色をひっくり返し、最後にコマの多い少ないで勝敗を決めるゲームです。
まさにそんなイメージの、この
 “リバーシ・マジック” は、次のような手順で使います。

1.問題のタイプを分類しよう
2.似た問題を集めよう
3.任せる相手を見つけよう
4.挟み込んで “リバーシ” できる要素を見つけよう
5.仕分けを邪魔するものを炙り出そう

 

1.問題のタイプを分類しよう

問題には、原因別のタイプがあります。
・世情(政治、株価、為替など)の変化がもたらす問題
・天変地異がもたらす問題
・関係部門が持ち込む問題
・取り扱っている商品に起きる不具合
・上司の考え方が突然翻って起きること
・悪意のない同僚の動き
・悪意のある誰かの邪魔
・部下が繰り返すミス……

問題の大きさにもさまざまなタイプがあります。
・突発的に起き大問題になるが解決が早く、解決しさえすればすぐ平坦になるもの
・持続的に存在し続け、時折大きくなって障害になるもの
・それ自体は小さいのだが、時に他の問題とくっついて巨大化するもの

問題が起きた時、そのタイプを常に分類するようにしていると、次第に
「自分が真剣にとりあうべき問題なのか」
「うまく躱せば放置しても大丈夫な問題なのか」
「自分のキャパで処理できるかどうか」
「時間をかけるべき問題かどうか」
など、あなたなりの整理の区分が解ってきます。
解って来たら、あまり迷うことなく問題を分類できるようになります。

2.似た問題を集めよう

同じ時期に、似た分類の問題が集まることがあります。
例えば……
・部下Aと部下Bがそれぞれ凡ミスを繰り返し、その尻拭いのために時間が取られるような場合、「凡ミスをする部下A」と「凡ミスをする部下B」は、似たタイプの問題だと言えます。

・関係部門Cからやっかいな仕事の依頼があったばかりなのに、関係部門Dからも似たようなややこしい仕事を依頼されたとしたら、ひょっとして、その2つは似たタイプの問題ということではないでしょうか。
・同僚Eがあなたの仕事のアイディアを横取りしたり、同僚Fがあなたの仕事を批判しているような場合も、「横取り同僚E」と「中傷同僚F」は、もしかしたら似たタイプの問題かもしれません(状況にもよりますが)。

なんらかの共通点を感じる問題が同時に存在しているのなら、それを並べてみましょう。
認識をはっきりさせるため、付箋に書き出し、実際に並べてみてもいいかもしれません。
そして、ここが重要なポイントですが、それらの問題を タナゴコロ・マジック で仕分けしましょう。
まず、“今すぐに” という優先順位が高い問題かどうかを見分けます。
それから、あなた自身が手をかけるべきことなのか、それとも他人の領域に預けられるものなのかを分けます。
そして、あなたの手の中には「今」「あなたにしかできない」という問題だけを残すようにするのです。

3.任せる相手を見つけよう

では、あなたの手に残さない問題はどう処理しましょうか?
仕分けしたところで、問題が消えてなくなるわけではありませんよね。
でも、あなたの手に残さなかった問題は、基本的には人に任せる(※下注、以下同様)べき問題なのです。
「人に任せる(※)」という仕分けBOXに入れてしまいましょう。

ただし「人に任せたい(※)」と言っても、いざ問題を抱えてから任せる(※)相手を見つけるのは、至難の業。

実は、そのような、自分では解決できない問題の解決に大きな力を発揮するのが、人脈 なのです。

あなたが キーパーソン・マジック を使っているなら、社内でも(もちろん自分の部門内でも)“活きた人脈づくり” を心掛けていることでしょう。
そうであるなら、どんな問題で誰に助けを求めればいいか、たちどころに判断できるはず。
このキーパーソンこそ、似た問題を挟み込んでパタパタと黒から白へと一気にひっくり返せる、“リバーシ・ゲームの神の一手” のような人なのです。

さきほど 2.で挙げた例で言えば、こんなメリットが考えられます。

あなたが部下の指導に手を焼いているとしましょう。あなたの我慢にも限界が来ていて、このままでは自分がパワハラ上司になってしまいそう……
そんな時、あなたが尊敬する世話好きのベテランが部下たちの指導役を引き受けてくれたら?
その人に任せる(※)ことがその人の正当な仕事になるのであれば、決してあなたの責任放棄ではありません。
その人の仕事ぶりに感じた感動を普段からあなたがきちんと伝えていれば、あなたが少し相談しただけで相手は快く引き受けてくれる可能性は高いでしょう。
もしそれが成功すれば、あなたが毎日部下の指導のために割いていた時間があなたのもとに戻って来るわけです。

(※注:この項で言う「任せる」とは、あなたがその人に仕事を振ることが会社の命令・指示の流れに沿っていることが前提です。あなた自身が仕事をアサインする立場でないなら、必ずアサイン権限を持つ上司と相談しなければなりません)

4.挟み込んで “リバーシ” できる要素を見つけよう

同じ時期に複数の関係部門から似たような依頼を持ち込まれたとしましょう。
まず、何が似ているのかを見分けましょう。
そして、それを纏めることが可能かどうか、纏める要素を見出しましょう。

纏めることが可能だと判断したら、上司に相談するなどして、2つの仕事を纏めてしまうのです。
もしもそれぞれの関係部門にあなたの “キーパーソン” がいるなら、三者で話し合うことで突破口が開くかもしれません。
あなたを媒介とした相談をきっかけにして、ひょっとするとそれらの依頼をひとつに纏めることができるかもしれないのです。

仕事をうまく纏めることができれば、さまざまなメリットが生まれます。
それによって2つの部門の予算を合わせることができ、より高い質の仕事を効率的にこなせるという可能性も出て来ます。
つまり、時間だけでなく、ヒト、モノ、カネまで節約できる確率が高くなるのです。

自分の周囲をよく見まわしてみると、こういった “リバーシ” 可能な要素 というのは、意外にごろごろ転がっているものです。
仕事や人を纏める、というほど大掛かりなものでなくても、例えばエクセル(表計算ソフト)で計算式を設定するだけでいくつかの問題を一度に計算できる、というような場合にも、
“リバーシ・マジック” は有効なのです。

5.仕分けを邪魔するものを炙り出そう

あなたが仕分けをしようとして、なかなかそれがうまくいかない時があるかもしれません。
そんな時には、必ず、邪魔するものが存在すると考えましょう。
邪魔者の正体は、概ね「自分で作る“壁”」「他人のタナゴコロの上にあるもの」の2つ。

例えば、それはあなた自身のこだわりやプライドといったものから来るのかもしれません。
“リバーシ・ゲーム” に喩えるなら、より多くの石をひっくり返せなければダメだとか、斜めに一度にひっくり返したいなどという、問題処理に関係ない(むしろ処理を失敗させる)心理的なこだわりです。

あなたがあなたの手にも余るような問題を人に任せることができなかったり、問題を纏めることができないとしたら、
「人に頼りたくない」
「人に借りを作るのは嫌だ」
「自分でやり遂げたい」
「自分のキーパーソンを他人に紹介したくない」
「ひとつひとつ片づけたい」

「問題の仕分けなんて上司がやるべき仕事でしょ」
などのように、自分自身の心が作ってしまう “壁” があるはず。
もしそうなら、その “壁” は、あなた自らの手で壊すか、取っ払うしかありません。

一方、あなたの中に「他人のことを気にしてしまう」というこだわりが存在していたら、やはり問題の仕分けはうまくいかないでしょう。
なぜなら
「他人の問題」なのに「自分の問題」にしようとしてしまっているからです。うまくいくはずがありません。

2.で挙げた例のように、同僚E、同僚Fにあなたがいつも困らせられているとしたら、おそらく、“キーパーソン” は、あなた自身。
あなたが自分でそのような問題を「似ている問題」と判断し、自分でそれを挟み込んで一気にひっくり返さなければなりません。
何で挟み込むのでしょうか?
それは「他人のタナゴコロにあることを気にしても仕方がない」という事実です。
つまり「他人の心の中の問題は解決できなくても仕方ない」と諦めるか、「相手の間違いを正せる証拠を入手できるまでは放っておく」という道を選ぶ。
そうした選択肢も、問題解決のためのひとつの方法なのです。

この “リバーシ・マジック” をうまく使えば、「ないない」と思っていたあなたの時間が増えるでしょう。
そう、さながらリバーシゲームのゲーム盤の上でパタパタとコマがひっくり返るように、ない(黒)と思っていた時間が、一気に、使える(白)時間にひっくり返るのです。
そして、あなたの人脈が本物(本当の感動と評価を分かち合う、信頼関係の上に築かれたもの)であるなら、人に任せたことであっても、「キーパーソンに任せたことで借りが出来る」なんてことはありません。
あなたはキーパーソンの問題解決にますます感動し、ますます高く評価するでしょう。そして「借りを返す」なんて損得勘定ではなく、相手が困った時、自然に自分から助ける気持ちになるはずです。
それが、仕事の上の「良い循環」というものなのです。

スマートに見えて着実に仕事をこなしている人は、そういう「良い循環」を持っています。
一歩先を目指して頑張っているあなたも、ぜひ “リバーシ・マジック” をうまく使って「良い循環」を手に入れ、時間を有効に使いこなしてください。

寄稿者について

五十五望 (いそいぼう)
団塊の世代とバブル世代の間に挟まれ、自分達でさえその名を忘れる「しらけ世代」のアラフィフ女部長。
勤続30年にわたる会社員人生は、挑戦と失敗、失意と再起、つまり波乱の連続。
幾つもの山と谷を乗り越えて、やや息切れしながらも現役続投中。
時代の荒波に揉まれ、「成功」 からではなく 「失敗」 から習得したものの中に、オフィスで快適に生きるための、ちょっとした 「コツ」 があります。
その 「コツ」 を、Ane会Timesご愛読のあなたがこれからますます輝くために、そっとおすそ分け致します。

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