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冨樫晶子さんAkikoTogashi

『30歳からの女性の生き方』


1うまくいかなかった会社員時代

冨樫さんは、大学を卒業後に従業員約400名の食品メーカーに勤務。経理職を希望していたが、営業職に配属。自分がやりたい仕事ではなかったこともあり、9ヶ月で会社を離れることになりました。

次に勤めた会社では、念願の経理職につきましたが、今度は、会社の事情でその職に長く続くことはなく、営業事務に移動することになります。希望とは違ったものの、営業事務の仕事が自分に向いていることに気づき、その後の経験を積んできました。

ここまでの冨樫さんの経歴を見ても、社労士と関連する業務は全くなく、仕事をきっかけに社労士を目指したわけではありませんでした。

2生まれる前からシングルマザー

冨樫さんは、その後、社内結婚し、子どもを授かることになります。実はこのことが、後に社労士に繋がることになる最初の一歩でした。妊娠中は、体調がすぐれない中でしたが、何とか妊娠5ヶ月目まで勤務を続け、無事に退職を迎えることになりました。

そんな矢先。突然、夫から「離婚したい・・・」との一言。

これから赤ちゃんと三人で幸せな生活が待っていると考えていた冨樫さんには、青天の霹靂でした。「まさか私が、離婚して子どもを一人で育てていけるわけがない」と、目の前の現実を受け止めきれなかったと言います。

それから出産を迎えるまで、不安を抱えながらの日々。日に日にお腹が大きくなるなかで、「一人で子どもを抱えて生きていく覚悟をしなくてはいけないのだろうか」とすこしずつ思うようになってきていました。

その時に、ある方の言葉に救われたと言います。「今、あなたのお腹の中にいる赤ちゃんは、たった一人あなただけを頼って生きているんですよ。しっかりしなさい」という叱咤激励。

これ以降は、「私がしっかりしなければ!まずは元気な赤ちゃんを生むことだ!」と決意し、出産したのが、冨樫さんが28歳の時でした。

3「カバチタレ」のようにかっこ良く

テレビドラマ「カバチタレ」。常盤貴子さんと深津絵里さんが共演し、行政書士事務所で巻き起こる話しを、コミカルでかっこ良く見せている作品です。このドラマを見た時に「私もこんなふうに女性として仕事ができたらいいな!」と思い始めたそうです。

「仕事も家庭も信じるものをすべて失い、生まれてきた罪のない子どものために前に進む以外ないこの状況が、資格にチャレンジさせる意欲を徐々に高めていった。」と、当時を振り返って話されました。

そして、その1か月後には、パンフレットを持ち帰り、「子育てと両立できるものは、何か?」と考え、最初に行政書士の資格へ挑戦しました。このこ ろは、実家のクリーニング店を手伝い、仕事と育児をしながら、クリーニング店の奥で勉強時間を捻出して、資格試験に望んでいたそうです。

行政書士、そして、社労士の資格を取得した冨樫さん。その後、実務経験を積むために、3年間社労士事務所に勤務。ここで基礎を学ぶこととなりました。そして、いざ、開業へ!

しかし、簡単な話しではありませんでした。事務所勤務時代に、経験した「自分の思う通りにできないジレンマ」と、「開業してうまく行くのかどうかという不安」の葛藤だったと言います。この時に背中を押してくれたのが、mixiで知り合った仲間の存在。

彼らの話しは、これまで生活を支えることを第一優先にしてきた冨樫さんにとって、大きな心の変化を呼ぶものでした。そこで出会った、開業している 仲間は、「お世辞にも決して儲かっているわけではないが、自分の仕事に誇りを持ち、キラキラ輝いている姿」だったと言います。最初に自分が目指した「カバ チタレ」のかっこいい姿がそこにはありました。

4開店休業状態からNO.1士業ブロガーへ!

開業してはみたものの、すぐにお客さんがつくわけはありません。

「生活もあるから割りきって、派遣社員をしていました。」と話してくれた通り、娘さんの生活を考え、顧客がつくまでは、派遣社員として働き続けました。「毎日、何をしているんだろう・・・」そう思い悩む日々が続きました。

それでも、冨樫さんは、日雇いの試験監督官や友人の税理士事務所で仕事の手伝いなど、土日もなく働き、士業仲間との交流にも手を抜くことなく、歩みを止めずに前進して行きました。

この状況からの転機の一つが、情報発信の一つとして始めたFC2ブログが、社労士部門としてランキング1位を取ることになります。その後継続して2年近くブログランキングでのトップが続きました。

当時、個人で仕事する人たちの中でも、ブログでの情報発信が、普及してきた時期。日々地道に活動を伝え、読者の方にためになる情報を配信。ここか ら、取材なども入り、同業の人たちとの繋がりも増え、「食えない状態」から脱却をしていくこととなります。他の士業の方に冨樫さんのイメージを聞くと、 「情報発信力があり、前向きな明るい人」という印象の話しがでてきました。

これも、歩みを止めずに前進を続け、その経験を惜しみなく公開してきた冨樫さんの成果だと言えます。

こうして人生を切り開いてきた冨樫さん。

今では、本の出版、雑誌の取材など様々なメディアにも登場し、活躍の場を広げています。

この活躍を続けるもう一つの秘訣が、「誠心誠意の対応と感謝の心」

「多くの方に支えられて、ここまでこれました。今の自分があるのは、自分一人の力ではありません。」とインタビューの際に話してくれました。今回のインタビューを伺っていても、冨樫さん自身が、明るく話してくれる姿が、応援してくれる人を引き付ける魅力があるんだなと感じます。

開業当初から比べて、今では、事務所で働く人も3名に増え、マラソンやゴルフといった、趣味の分野でも活動を広げている冨樫さん。お客様のために、家族のために今日も走り続けています。

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