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一歩先を目指すあなたに贈る1問答 “グランマ・マジック”

grandmother-692691_1280“今より一歩先を目指したい” あなた。
新入社員だってベテランだって、人間関係に悩む時はあります。
そんな時には、 “1問答マジック” の出番です!
1つずつ、自分自身に問いかけをしてみましょう。
ここでご案内するのは、ヒントと方法だけ。
あなたの答えを見つけるのは、あなた自身です。

1.「Q(問いかけ)」

会社の人間関係、どうやってうまく築く?

2.「Q(問いかけ)」のココロ

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あなたは誰かから「会社と学校は違う」と言われたことはありませんか? あるいは言ったことは?
学校と会社では、何が一番違うのでしょうか?
授業料を払う、ということと、給料を貰う、ということの違いでしょうか?
もちろん、それだけではありませんよね。

ここでは、人間関係 に焦点を当てて、考えてみましょう。

・あなたと関係する人々:

【学校】時が来れば必ず変化する。
【会社】いつ変化するか解らない。定年まで変化しない場合もある。

・あなたの立場:

【学校】毎年級が上がり、最後に必ず最上級生になる。
【会社】年下の人間が上司になり、年上の人間を部下にすることもある。

・人間関係に問題が起きた時:

【学校】仲裁には、善悪の判断と公平性が考慮される。
【会社】仲裁に、善悪の判断や公平性が考慮されるとは限らない。

さて、もしもあなたがこうした違いを心得ていない場合、オフィスライフで、どのような問題が降りかかって来るのでしょうか?
実際に、オフィスでよく見受ける悩みの例を挙げてみましょう。

  • 気に入らない相手が目の前から消えないことにイライラしてしまう。
  • 安定していた人間関係に起きた突然の変化を受け入れられない。
  • 四面楚歌と感じても、簡単に逃げ出せない。
  • 村八分にしたつもりでも、追い出せるとは限らない。
  • あなたに「悪いことをした」人でも、法律を遵守し、会社の利益に多大に貢献していれば、罰せられることはない。
  • あなたに「良いことをしてくれる」人でも、法律に反したり、会社に損害を与えたりすれば、あなたの前から消えてしまう。
  • あなたがどんなに「不公平だ!」と訴えても、その不公平さが会社の利益に繋がっているならば、不満が解決される見込みはない。
  • あなたが「公平さ」を求め過ぎると、あなたには「扱いづらい人」のレッテルが貼られる。

会社に「学校」を期待する限り、こうした悩みから解放されることはありません。
逆に言えば、ビジネスマンが抱える人間関係の悩みの多くは「そうか。ここは学校じゃないんだ」と認識した途端に、軽くなったり、諦めがつくことがほとんどです。
「会社と学校の違い」を理解すれば、誰でも次のステップに前向きに踏み出せるはずなのです。

3.「A(答え)」につなげる“マジック”

hand-619733_1280では、学校とは違う会社では、人間関係において、どんなことを気をつければいいのでしょうか?
迷った時には、“グランマ・マジック”
グランマ、つまり「おばあちゃんの知恵」マジックです。

こんな風にイメージしてみてください。
『グランマが嫁いだ先には、なかなか変化しない人間関係がありました。
この人間関係への変化は、誰かの結婚や出産、誰かの死など、あなたの意志や想像と関係なく、突然、訪れました。
そこでは、自分が逃げ出すことも、誰かを追い出すことも容易ではありませんでした。
グランマがどんなに辛い思いをしても、それが言葉や褒賞といった具体的な評価で認められることはありませんでした。
理屈をこねれば周囲から扱いづらいと疎まれ、血のつながりの有無だけで起きる不公平なことも、数えきれないほどありました。』
……イメージしてみたら、「グランマ」の世界は、学校よりも会社に近いと思いませんか?

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グランマの知恵・七ヶ条
1.良いものであれ、悪いものであれ、あんたが授かったものを考えなしに人に見せちゃだめだよ。
2.自分にも、相手にも、逃げ場をなくしたらいけないよ。
3.ふだんはね、「良いこと」をしていればいいよ。だけど「良いこと」が後回しにされることだってある。
4.公平であることがいつでも正解とは限らないんだよ。
5.不公平だって不満を感じたらね、「ここは学校じゃない。先生はいないんだ」って思いなさい。
6.たとえ言い合いをしたって、挨拶だけはしなさいよ。笑顔でね。
7.いいこと探しをしなさいよ。

1.良いものであれ、悪いものであれ、あんたが授かったものを考えなしに人に見せちゃだめだよ。
もしかして何十年も共に働き続けるかもしれない人々の中での毎日。
仕事に関する自分の考えを述べるだけでなく、同僚とちょっとした雑談も交わしますよね。
パーティや宴会、飲み会などの付き合いの中で、自分のことを聞かれて答えることもあれば、同僚の話を聞き出すようなこともあります。
社交活動がさかんな西欧の社会では、「公の集まりの場で “宗教、政治、野球” の話はしない」というマナーがあることは、ご存知ですよね?
グランマは、そこに「自慢」を加えます。

人間は嫉妬するものです。だから、嫉妬の種は、なるべく提供しないほうがいい。
グランマは、経験から、そう言っているのです。

仕事でさえ、出来る人に嫉妬する人はいます。ただし、仕事なら「仕方がない」が通じます。嫉妬されるからと仕事にブレーキを掛ける必要はありません。
この「仕方がない」が通じなくなるのが、他人から見て「努力だけでは得られない」と感じること。
例えば出身校、出身地、親の職業、自分の恋愛、結婚、出産……容姿や持ち物も含めて、自分が「授かったもの」を、あまり安易に自慢しないようにしましょう。
安易に、というのは、相手の気持ちを思いやることなく、という意味です。

相手の気持ちを配慮せずに言う自慢は、相手の心を深く傷つけ、嫉妬以上の負の感情を引き出してしまうことがあります。
意外に思うかもしれませんが、不幸自慢も自慢の一種。できれば避けるに越したことはありません。
長い人生で、絶対に自慢するなと言うのは無理かもしれません。
でも、できるだけそう意識しましょう。
ただ「なるべく自慢はしないようにしよう」と心がけるだけでも、職場の人間関係に余計な波風を立てずにすみます。
そのぶん、仕事に集中することができるのです。

グランマは、そう教えてくれているのです。

2.自分にも、相手にも、逃げ場をなくしたらいけないよ。
数年経ったら必ず生徒が卒業していく学校と違い、会社には、逃げ場がありません。
仕事を通じて誰かと関係する時、意見がぶつかりあったり、思うように動かなかったりということが原因で、感情の摩擦や、度を越した口論が生じてしまうことがあります。
そんな時、どんなに感情が高ぶっていても、あるいは落ち込んでも、頭の隅に置いておかなければならないことが、「追い詰めない」ということです。
相手のことはもちろん、自分自身のことも、です。
必ず、逃げ道を残すのです。後にひけない断崖絶壁まで相手や自分を追いやってはいけません。
謝罪するまで許さない、意見をひっこめない限り口をきかない、そういった考えは、相手を追い詰めると同時に自分をも追い詰めるものです。
追い詰めれば、“窮鼠猫を噛む” という諺のように、思ってもみない反撃を相手から喰らうことがあるのです。
グランマは、「一晩寝かせる」こともすすめます。
意見の食い違いや感情の行き違いが起きた時には、物理的にお互いを引き離し、一晩おいて、翌日、あらたに話し合いの場を設ける、という方法が効き目があるもの。
もしもの時には「はいはい、続きは明日ね」という言葉を使ってみましょう。

3.ふだんはね、「良いこと」をしていればいいよ。だけど「良いこと」が後回しにされることだってある。
いつでも「善」を選んで生きる。あなたがそう心がけ、それを実行しているとしたら、それはすばらしいことです。
けれども、あなたが他人にまで常にそれを求めるとしたら、必ずしもそれが正しいとは限りません。
なぜなら、特に会社においては「善」の反対が必ずしも「悪」とは限らないからです。
「善」の反対が「利益」になる時だってあり得るのです。
経営判断で「利益」を優先するために、やむを得ず「良いこと」を後回しにする場合もあります。
そんな時には現実を受け入れなさい、というのがグランマのアドバイスなのです。

4.公平であることがいつでも正解とは限らないんだよ。
例えば、あなたの同僚に、あなたの会社の製品を頻繁に購入する顧客の子女がいるとしましょう。
会社はその人に、特別な待遇を与えるかもしれません。
あるいは、いつも誰にでも親切だけど仕事があまりできない人と、自分勝手だけど仕事ができる人がいる時、自分勝手だけど仕事ができる人の方が優遇されることがあります。
こうしたことは、一見、不公平に見えたとしても、会社が安定的に利益を得続けるためには正しい措置なのかもしれません。
グランマは、「公平であるな」とは言っていません。
「公平だから正しいと思い込むな、よく状況を把握しなさい」と言っているのです。
あなたが会社の中で何か不公平なことに気付いたら、まずは、その不公平なことがどのようなメリットに結びついているのかを、冷静に観察するべきなのです。
正しいかどうかの判断をくだすのは観察してからでも遅くない、と、グランマは言っているのです。

5.不公平だって不満を感じたらね、「ここは学校じゃない。先生はいないんだ」って思いなさい。
それでも不公平だと強い不満を感じたら、まず「ここは学校じゃないんだ」と考えてみるように、グランマはアドバイスします。
OJT担当の先輩も、会社の研修も、学ぶべきことを教えてくれますが、指導役ではあっても先生ではありません。
会社に入社し、社員となった時点で、誰もが同じ「被雇用者」。
広い意味で言えば、ライバルです。それに、あなたの感じる「不公平」は、他の誰かにとってみれば「公平」に見えるものかもしれません。
グランマは、「先生はいない」と自分に言い聞かせることによって、あなた自身が冷静な判断ができるようになると、知っているのです。

6.たとえ言い合いをしたって、挨拶だけはしなさいよ。笑顔でね。
職場では、公私どちらの話題でも、人と衝突してしまうことがあります。
真剣に仕事をしていれば、公の場で意見が食い違うことも少なくないでしょう。
でも「笑顔で挨拶」さえ忘れなければ、食い違ったままの気持ちを案外簡単にリセットすることができます。
誰だって、戦いの後には「ノーサイド(戦いが終われば敵味方の側なく、同じ仲間になるという意味)」になりたいもの。
でも、意地をはったまま、怒りをMAX全開にしたままでは、なかなかノーサイドにはなりません。
ノーサイドに持ち込むには、笑顔で挨拶することが一番の特効薬。
もちろん、衝突の中で言い過ぎたことがあったなら、すなおに「言い過ぎました」と謝罪することも重要です。
グランマは、自分の笑顔や自分の挨拶にどれだけ助けられて来たことか、数え切れないと言います。
そう、グランマは、たくさんのつらい経験を通じて “スマイル・マジックを会得したけれど、みなさんにはできればあまり辛い経験をさせたくないと思っているのです。
「理屈はいいから、とにかく “スマイル・マジックを使ってみなさい。その効果がわかるから」と、言ってくれているのです。

7.いいこと探しをしなさいよ。
逃げ場なく、人が集まって何年も(あるいは何十年も)共に過ごす可能性があるのが、オフィスライフ。
その中で、ひとたび「悪いこと探し」を始めたら、たちまち、人間関係は窒息してしまいます。
仲良くなった誰かと、他の誰かの悪口を言い始めたら、次々にそれが負の連鎖反応を引き起こすことを、グランマは経験で知っています。
だから言うのです。「いいこと探しをしなさいよ」と。
とはいえ、無理やりポジティブにふるまう必要はありません。
コツは、自分で自分を観察すること。
仲の良い同僚がさんざん悪口を言いまくっていた後輩が、実はあなたにとっては仕事を任せられる人材だと解って来たなら、あなたの中に、すでにその後輩のいいところを見つけるヒントができているということ。
悪口を言う同僚にではなく、言われている後輩を評価する自分に素直になれば、それ以上、悪口に加担しないようにうまく切り抜けたくなるというもの。

人生でややこしいことにぶつかっても、相手の中に「いいこと探し」ができ、自分の中の「良い」感情を探すことができれば、必ず、解決法は見つかります。
グランマは、そう教えてくれているのです。

グランマ・マジックは、ステップを踏むタイプのマジックではありません。
おばあちゃんの話というものは、聞く機会が限られているもの。
その時とにかく頭の中に叩き込み、必要になったら、取り出して反芻する。
そういう類いのマジックです。
そして、今まさに社会に漕ぎ出したばかりのニューフェイスからベテランまで、誰にでも役立つマジックなのです。

寄稿者について

五十五望 (いそいぼう)
団塊の世代とバブル世代の間に挟まれ、自分達でさえその名を忘れる「しらけ世代」のアラフィフ女部長。
勤続30年にわたる会社員人生は、挑戦と失敗、失意と再起、つまり波乱の連続。
幾つもの山と谷を乗り越えて、やや息切れしながらも現役続投中。
時代の荒波に揉まれ、「成功」 からではなく 「失敗」 から習得したものの中に、オフィスで快適に生きるための、ちょっとした 「コツ」 があります。
その 「コツ」 を、Ane会Timesご愛読のあなたがこれからますます輝くために、そっとおすそ分け致します。

更新の励みにもなりますので、こちらからご意見・ご感想など お聞かせ頂けると嬉しいです!

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