Ane会Times

TheAne会Times|大人の女性が楽しむwebマガジン

辻村あいさんAiTsujimura

『専業主婦が夢だったのに…』


1仕事づけの日々を過ごした会社員時代

「戦場に乗り込む気分で挑みました」

辻村さんは、20代前半からフリーで着物の着付け、マナー・接遇講師を経験後、肝心な「自分を売り込めない」営業力の無さに気づかれたとのこと。スキルアップをはかるために25歳の時に企業向けに社員研修を行う会社へ入社。入社以来ほぼ休みなく懸命に働き、講師、講師育成、営業などのスキルを磨いていきました。

ふと、エンジンが切れてしまった。

29歳の時、ハードワークがたたり、辻村さんは出社するのも困難になるほどに体調を崩します。会社にお願いして、勤務体系を変えてもらったり、在宅ワークの時間を増やしたりしても、体調は回復せず、環境を変えることを考え始めました。

気軽に約束した、ある人との食事会が辻村さんに転機を運んできました。
その方とは二年ぶりの再会、その時がはじめての二人きりの食事。

辻村さんは近況報告として転職も考えてることを伝えると、お相手の方は

「いや、転職はしないで…、結婚という道もあるのでは?」

と、辻村さんに猛烈にアタック。

そう、辻村さんが一緒に食事をされたのは、現在のご主人。

この時、辻村さんも数時間の会話の中で、「私この人と結婚するな」と直感を感じていたそう。

その日から、急激なライフステージの変化が訪れます。

お互いの親への紹介、退職、結納、引越し、結婚式、そして妊娠・出産と全てを30歳で経験。目まぐるしい一年を過ごされました。辻村さんが「わたしの30歳は濃かった」とお話されるのも納得です。

お子さんを出産し、ママ友が増えると、辻村さんは、自然とママ会を楽しむように。ママ友とする子供の話は尽きず、時には一日中話し込んだことも。

しかし、子育てで充実して子供の将来ばかりを考えていた日々、「子育てがひと段落する20年後、自分はどうなっているのか?」と、ふと自分自身の生き方を考えるキッカケになったそうです。

2専業主婦撤回宣言!!

そんな時、以前お世話になっていた美容サロンの会社から新入社員研修を依頼されます。ブランクもある上に、研修まで一週間もないという急な日程でしたが、辻村さんは引き受けることに。 早速、その美容サロンに出向くと、以前、辻村さんが研修を行った支配人の女性から声をかけられます。

「今でも辻村さんに教わったことをバックヤードに貼って復唱しているんですよ。あの研修から、良いチームづくりができています」そして彼女が、社員研修を辻村さんに、またお願いできないかと社長に頼んでいたことを知ります。

二年も前の研修を、鮮明に覚えていてくれた。

「自分の行った研修が受講された方の仕事をする環境に影響を与えていた」という事実に、辻村さんは今まで感じたことがなかった「社会から必要とされる喜び」を実感したといいます。

そして、自分を表現する場所を求めていた自分に気がつきました。

「こんな自分でも、まだできることがあるかもしれない? 」

ご主人の応援もあり、辻村さんは「専業主婦宣言」を撤回する決意をし、子育てをしながら、「働く女性」となる道を歩み出しました。

3人を磨き、人に感謝される仕事がしたい!

Q.仕事から離れ、専業主婦となったからこそ分かったことがあるそうですね?

私の母はリフォーム会社を経営しながら一家を支え、子育て、両親の介護もしていたパワフルな女性です。そんな母の姿を見て、「私は母のように両立はできない、専業主婦になる」と思っていました。結婚したら、子育てに専念しないといけないと決め付けていたんです。でも、実際に子供を産んでみて価値観が変わりました。「女性の役割って人それぞれでいいんじゃないか」と思うようなったんです。私の場合は100%主婦ではない方がいいということも分かってきました。今、ちょうどいい自分のバランスを模索しているところです。

Q.なぜ人材教育の仕事を?

「自分を磨きなさい。自分を磨いて得た知性や教養は誰にも奪われない。あなたの一番の財産になるのよ」

母が昔から私によく言っていた言葉です。

最近、振り返る時間があって気がついたんですが、母が私に伝えてくれたことが、私のやってきた人材教育という仕事に、つながっていたんです。

その人の考え方、生き方、努力というのが知性や教養につながっていくということを、母は私に伝えたかったのだと思うんです。

人材教育という仕事で、人間を磨いていくといったら大げさかもしれませんが、そういう仕事にこれからも携わっていきたいと思っています。

Q.これからの夢をきかせてください

働く女性を応援する仕事をしたいと思っています。前職の会社は「働く女性を応援する」をスローガンに掲げていたんですが、当時はあまりその意味を理解していませんでした。

でも、子供を産み、あらためて思ったことは、女性が働くことは、男性が働くこととは同じではないということ。それは決してマイナスなことではなくて、違いがあるからこそ、女性の特質、本能的にもっているものを活かして仕事ができると思っています。

また、周りのママ友とのコミュニケーションで分かったのですが、ママさん達は、パワーをたくさんもっています。ただ、そのパワーや、持っているスキルをじゅうぶんに発揮できずにもがいている女性も多い。そもそも、自分の価値に気がついていない女性もいます。

ですから、私は人材教育という仕事を通じ、女性が自分の本質を磨いて社会で活躍するための背中を押すような仕事をこれからやっていきたいと思っています。

更新の励みにもなりますので、こちらからご意見・ご感想など お聞かせ頂けると嬉しいです!

Return Top