Ane会Times

TheAne会Times|大人の女性が楽しむwebマガジン

本気で管理職を目指すあなたのために贈る“キャリア・ガード・マジック”チャレンジ編

 

本気で管理職を目指すあなたのために贈る、“キャリア・ガード・マジック”、今回は中級編となる“チャレンジ編”のお届けです。

 

Ane会のみなさまは、管理職を巡る『ポスト争い』『椅子取り合戦』などの言葉を聞いたことがありますか? その言葉から湧くのはどんなイメージですか? 複数の候補者がひとつの席を囲んで睨み合うイメージ?

起業したばかりの若い企業の中には、管理をやりたい社員に自ら手を挙げさせ、選挙のような手段を取る所もあるようです。自分が就きたい「席」を宣言した人同士で競わせるのですから、まさに、『ポスト争い』そのものですね。

 

欧米では、MBAを取得したような人材を幹部候補生として管理職に就けるシステムが多いようですが、会社が社員を育てる日本企業では、会社側が設けた“試験”を受けさせて社員をステップアップさせ、あるレベル以上の合格者の中から管理職に登用……という仕組みを取っている会社が少なくありません。

今回は、そんな昇格試験が、間近に迫っている人のためのマジック「“キャリア・ガード・マジック”チャレンジ編」です。

前回の記事はこちら

480

マジックその1:“準備”マジック


試験に挑戦し、受かった場合、後戻りはできません。つき進む前に、ごくシンプルに、次の5つのマジック(質問)を自分に問いかけましょう。5つの問いに自信を持って「YES」と答えられるのであれば、準備はできています。

Q. あなたは、すでに、求められる役割を果たすことができる状態ですか?

会社がその資格に求める役割は、前回ご紹介した“会社のルール”を確認しましょう。おそらく明記されているはずです。それを「がんばってやってみる」 ではなく「やる」と言えるか、自分に問いかけてみましょう。

【注意!】管理職に「なって」から学ぶ暇はありません。「なる」前に、すでに準備ができていることが必要です。

Q. 必要とされる部署ならどこにでも行く覚悟がありますか?

・仕事によっては、土日出勤、出向、転勤なども覚悟しなければなりません。

Q. 緊急事態に会社優先で対応する覚悟はありますか?

・地震などの有事であっても、自分最優先にはできません。

Q. 嫌われる覚悟はありますか?

・時と場合によっては、あなた自身が会社(の方針)の矢面に立つ可能性も。

・嫌われてもリストラなどを実行しなければならない場合もあります。

Q. 管理職を目指す動機が“復讐”ではないですよね?

×「課長が嫌でたまらないから自分がなったほうがいい」

×「いじめた先輩を見返したいから管理職を目指す」

×「会社に不満があるから自分の思い通りにしたい」

【注意!】もしもあなたが“復讐”のような動機で管理職を目指しているなら、実際に課せられる役割や重い責任、思い通りにならないことのジレンマなどに耐えられないでしょう。

 

マジックその2:“テーマ”マジック


試験の方式は会社によってさまざまですが、筆記試験は少なく、多くの場合、論文や面接を課せられます。その際、“テーマ”が必要になります。

会社からテーマが示される場合もありますが、もしも自由に設定しろと言われた場合、あなたならどうしますか? 迷ったら、次の3つのマジックでチェックしましょう。

適切なテーマ選びのポイント

・会社の理念に添ったものであるかどうか。

・その資格を得なければ実現できないテーマであるかどうか。
(管理職になったらそれを「実現できる」根拠を示せるテーマかどうか。)

・そのテーマに有益性(利益貢献、業務改善効果など)があるかどうか。

 

これだけは選んではいけないテーマ

※次のようなテーマを選ぶと、単に合格の可能性をなくすだけでなく、あなたの人的評価まで貶めてしまう可能性があります。

・会社の理念や存在意義と著しく相反するテーマ

・資格を飛び越えた立場(例えば部長、役員、社長の立場)のテーマ

・社内の特定の人物や部署を攻撃するテーマ

・会社への不平不満を言うことが目的のテーマ

 

選ぶと損するテーマ

※選んではいけないというほどではありませんが、こういうテーマで合格まで持ち込むのは非常に難しくなります。

・誰もが考えがちなテーマ

(審査員自身も考えたことがあるはずで、容易にその効果をイメージしやすいだけに、「この人を昇格させて実現させたい」と思わせることは難しい)

・具体性のないテーマ

(絵に描いた餅、机上の空論と思われます)

・解決策の提案のない、問題提起だけのテーマ

(「批判だけなら誰にでもできる」)

 

マジックその3:“論文ポイント”マジック


論文を書く時のポイントは、以下の5つ。

1.「です・ます」調と「である」調を併用しない

論文だからといって硬い調子にする必要はありませんが、文体が混ざると読む側が気になって、内容に集中できなくなります。

2.大げさな表現や諺などを多用しない

わずか1ページほどの論文に「第一章」などの単位を用いたり、ふだんのオフィスライフでさほど使わない大仰な言いまわし(例えば“……と言わざるを得ない”“鑑みて”)、ことわざなどを多用したりすると、小さい内容を大きく見せようとしているかのような、幼稚な雰囲気になってしまうことがあります。

3.起承転結ではなく「過去・現在・未来」

論文といえども読み物ですから読み手の興味を引く構成を心掛けることは大事です。ただ、目的は小説家になることではありませんし、論文は創作ではありません。起承転結にこだわると、焦点がぼやける、説得力を失う、などのデメリットがあります。

重要なことは、論文の中に、「過去・現在・未来」がきちんと書かれていることです。

「過去」あなたのこれまでの業績を、簡潔に、解りやすく述べます。

「現在」あなたがいかに現状を正しく把握しているかを示し、あなたならではの視点で問題を提起します。

「未来」問題解決のための提案を述べます。読み手にその効果と「あなたを昇格させれば実現可能」と思わせることが求められます。

なお、割合(文章のボリューム)にも気をつけましょう。傾向としては「過去」の割合が大きくなり、解決策である未来のヴィジョンがしぼみがちです。全体を100とする時、「過去25%:現在40%:未来35%」ぐらいを目安にしましょう。

4.数値化しよう

過去実績、現状の問題、未来の解決策すべてを数字で証拠づけできればベストです。資料の添付が許可されているのであれば、グラフや表、画像を資料にしても良いでしょう。「みんなが」や「多くが」といった曖昧な言い回しは論文上では悪い意味で目立ってしまいます。

5.ノンブル(ページ付け)を忘れずに

禁止されている場合を除き、ページ付けをしましょう。

 

マジックその4:“面接ポイント”マジック


面接に臨む時、特に気をつけたいポイントは、以下の3つです。

1・昇格面接の身だしなみには演出が必要

就職時を思い出すのか、無難な身だしなみをする人が多いのではないでしょうか。

しかし、会社の昇格試験(特に管理職にかかわる)では、面接官は、あなたという人に管理職を任せてもいいかどうかを判断するのですから、「どうぞ私にお任せください」という雰囲気作り、つまり“演出”が大切です。

あなたが堂々と自信を持って受け答えができるかどうかをポイントに、身だしなみを考えてください。派手か地味かという視点ではなく、面接官の前で、自分が臆さず話せるかどうか(=自信を持てるか)という視点で、コーディネートを考えましょう。

2.相手は無表情でも意地悪でもこちらは笑顔を忘れない

入室したら、まず、元気に笑顔とあいさつです。でも、相手の暖かい反応は期待しないでください。

面接官はうなずき(肯定)を禁止されていることが多く、わざと意地悪な質問をする場合もあります。そんな面接官が、あなたがよく知る上席社員ということもあり得ます。ふだん良く知っている人が無表情だと、不安でたまらなくなるでしょう。あなた自身もあがっていれば、話すことを忘れても不思議ではありません。

だから、これだけは自分に言い聞かせましょう。

「とっておきの素晴らしい笑顔を武器にすること」。

答えがまずかったな、と思っても、質問の意味が掴めなくても、相手の反応が不気味でも、とにかく笑顔になってください。できればとびっきり魅力的な笑顔になりましょう。笑顔は自分自身の緊張をほぐしますし、相手(憎いわけではなく、相手も仕方なく無表情にしている)の攻撃を一瞬でもひるませる効果が期待できます。また、何かヘマをやってしまっても、笑顔があれば、不思議と気まずくならずに、立て直しの時間を稼げるもの。

退室する際には、ついつい「うまくやれたかな」「ああ、まずい」など、たった今の面接の内容に気を取られがちですが、面接官にお礼するのを忘れないでくださいね。

3.日経と業界新聞と社内情報に目を通しておく

ふだん新聞など読まない人でも、面接の1週間前ぐらいから、経済紙と業界紙、そして社内告知板などに目を通しておくことをお勧めします。あなたのテーマにあまり関係がなくても、会社のその年の利益目標なども頭に入れておきましょう。

面接では論文に関する質問をするとは限りません。面接官があなたの仕事を詳細に知らない場合も、逆によく知っている場合も、わざと話題を世間話に振ることがあります。これは、あなたの情報収集力をではなく、「とっさの機転がきくかどうか」を試しているのかもしれません。

新聞に目を通して準備しておけば、その話題そのものを知らなくても、何かしら機転をきかせるヒントがあるはず。

 

*よくある間違い*


試験が目前に迫ると、学生時代を思い出すのでしょうか、あまり読んだこともないビジネス選書をあれこれと買って来て、それを短期間で読んでそこからネタを探そうとする人がいますが、そこには落とし穴があります。

ビジネス書が役に立たないのではありません。普段からあなたが抱いているもやもやとした問題意識を、ぴったり来る言葉で代弁している本というのは、あるものです。でもそれは常にそのことを考えている人のアンテナに引っかかる情報です。

急に探し始めて都合よくぴったりの本に巡り合えるとは限りませんし、どんなに良い本でもあなたの立ち位置に合っていなければ、そこに書かれているのはあなたにとって「Too much」な内容かもしれません。

例えばある有名大企業の創業者が書いた本には、さまざまな意味で、生きる参考になる点がたくさん散りばめられているでしょう。

でも、その本そのものをもともと気に入って愛読しているならともかく、試験のために慌てて詰め込んだりしたら、付け焼刃が暴走し、「社長業というのはこうあるべきなんだ。それに比べてうちの会社は……」のように、本来自分が目指す立ち位置をはるかに飛び越えた発想を抱いてしまいがちなのです。

しかも、そういう本は面接官も読んでいる可能性が高く、

一発で『ハハーン、あの本の受け売りだな……』と、出所がバレバレになってしまうかも。

 

会社の昇格試験は、一夜漬けオッケーな学校の試験とは違います。その後のあなたのオフィスライフを左右する大事な岐路。

後悔することのないように、自分らしさを大切にして、ぜひ、焦らず、臆さず、切り抜けてくださいね。

出典:https://sokkadayo.jp/480/

寄稿者について

五十五望 (いそいぼう)
団塊の世代とバブル世代の間に挟まれ、自分達でさえその名を忘れる「しらけ世代」のアラフィフ女部長。
勤続30年にわたる会社員人生は、挑戦と失敗、失意と再起、つまり波乱の連続。
幾つもの山と谷を乗り越えて、やや息切れしながらも現役続投中。
時代の荒波に揉まれ、「成功」 からではなく 「失敗」 から習得したものの中に、オフィスで快適に生きるための、ちょっとした 「コツ」 があります。
その 「コツ」 を、Ane会Timesご愛読のあなたがこれからますます輝くために、そっとおすそ分け致します。

更新の励みにもなりますので、こちらからご意見・ご感想など お聞かせ頂けると嬉しいです!

Return Top