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本気で管理職にチャレンジしているあなたに贈る“キャリア・ガード・マジック” 実践編①

晴れて任用となった方のために、今回より2回にわたり、“キャリア・ガード・マジック”上級編となる“実践編”の1と2をお届けします。

マジックその1:“管理職心得五箇条”マジック

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試験に合格し、多くのライバルとの競争を勝ち抜いて、見事に管理職ポストに就いたあなた。

まずは、おめでとうございます。

さて、最初に何をしましょうか?

相応しいスーツでも買いますか?

それとも上位の管理職や担当役員に挨拶に行きますか?

あるいは、部下を集めてあなたの考えをガツンと述べますか?

 

 

 

いえいえ。

実は、それらのいずれも、まず真っ先にやるべきことではありません。

 

イメージしてください。

辞令を受けたあなたの目の前に、「これより先は管理職」という立派な門がそびえ立っています。でもその門はまだ閉まっています。スーツの新調も挨拶も訓示も、みんな、門をくぐった後のこと。

その門を開錠するためには、あなた自身にマジックをかけなければならないのです。

そのマジックとは、“管理職心得五箇条マジック”。どれも大切で、順位をつけることはできません。

 

 管理職心得五箇条

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1.これより先、人事は“他言無用”を貫くべし。

1.これより先、役職という殻をかぶるものと心得よ。

1.これより先、泣き言、言い訳は通じぬものと心得よ。

1.これより先、“鳥の目、虫の目、魚の目”を持て。

1.これより先、必ず迷うことあり。原点を忘るべからず。

 

ちょっと、大袈裟? 恐い?

いいえ、むしろこの五箇条をしっかりと心に刻んでいれば、これからのあなたのオフィスライフにきっと役に立つはずです。

もしもあなたの周囲にこの五箇条に反する言動の管理職がいるとしたら、それは反面教師と思いましょう。(多くの管理職がこの五箇条に反しているなら、もしかしてブラック企業なのかもしれません……)

この五箇条を、スマホに入れるなどして、すぐに目に入れるようにしましょう。

 

 

1.これより先、人事は“他言無用”を貫くべし。

123“他言無用”の意味はご存知ですよね?

「他に言ってはならない」という意味です。

人の異動に関することはもとより、登用することも、部下の休みの理由に至るまで、いわゆる「人事」に関することは、断じて漏らしてはいけません。

どんなに親しくしている間柄であっても、異動などの内示を会社から命じられた期日以前に教えたりしてはいけません。

どれほど気心が知れた仲間であろうと、どんな理由があろうと、公表前の人事情報を当人以外に話すことも絶対にNGです。

もちろん、「私、そんなこと絶対にしないわよ!」と言う方もいらっしゃるでしょう。

しかし、それまで日常的に仲良くしている同僚がいるなら、愚痴などの話の流れで、つい、ポロリと言いそうになってしまったり、言葉にしなくても感づかれてしまったりするものです。人事が打診されてから部下の希望を確かめたくなる、といったことも起きるかもしれませんが、ふだんからコミュニケーションを良くしておき、事前に希望を掴んでおくのも本来の管理職の仕事。人を動かす直前に確認することではありません。

もし事前に漏れてしまったら、取り返しがつかないことになる可能性があります。

内示の内容を事前に知った当人や、その仕事を狙っていた他者などが、その人の人脈を使って反対行動に出て、その時の人事構想が崩れてしまったり、社員間にしこりを残すような問題になってしまうこともあるのです。

気を引き締めて、“他言無用”を心に刻みましょう。

 

 

1.これより先、役職という殻をかぶるものと心得よ。

pixta_964881_S-600x300管理職には、部下を評価する権限や仕事を配分する権限、予算を立てる権限など、多くの権限があります。たいていの会社の部門長には「決裁権」「人事権」もあります。いわば、人の人生を左右する権力です。

こうした権力は、「あなたに」“与え”られるのではなく、「あなたの就いた役職」に対して一時的に“委嘱”されるものに過ぎません。

つまり、あなたではなく、「役職」という殻にくっついているに過ぎないのです。

また、管理職に就くと、他の管理職や部下があなたを見る目や態度が変わります。取引先などの態度も変わります。

彼らがあなたに対して見せる親しげな態度、言葉遣いの丁寧さや敬意など、プラスの側面に触れたあなたは、一瞬、「自分は人気があるのか」と錯覚を覚えるかもしれません。

一方、逆に、今まで特に何のトラブルもなかったはずの社員が部下になった途端に反抗的になったり、関連部門の管理職から横柄なクレームを受けたりというマイナスの側面に触れると、あなたは「なぜみんな自分にそんなに攻撃的になるのか」と、つらくなってしまうかも。


しかしそれらの反応はすべて、権限と同様に、「あなたに」対してのものではなく、「あなたの就いた役職」に対して向けられるものと考えましょう。

そう考えていれば、あなた自身がパワーを持ったと勘違いすることなく、誰かがあなたに示す敬意を謙虚に受け止めて感謝の気持ちを持てますし、誰かがあなたに敵意を見せても深く傷つきすぎず、冷静に対処することができるでしょう。

 

 

1.これより先、泣き言、言い訳は通じぬものと心得よ。

20e24a18管理職は上にも下にも気を使い、プレッシャーは重い仕事です。部下の“尻拭い”をしなければならないことだって少なくありませんし、上席や他部門から“責任のなすりつけ”を受けることもあります。

そんな仕事を毎日ぎりぎりでこなしていると、愚痴のひとつも言いたくなります。

泣き言ぐらいは言わせてよ、という気持ちになることもあるでしょう。もちろん、言ってもかまいません。ただし、言ったとしても、周囲の受け止め方は、管理職になる前と同じではない可能性があることだけは心得ておいて。

つまり、泣き言や言い訳が「通じなく」なるのです。

管理職であるあなたが泣き言や言い訳を言うと、その場では反論されたり非難されたりしなくても、トイレや給湯室で「課長のくせに、あんなこと言ってたよ!」と、やり玉に上がっているかもしれません。

特に「時間がなくてできませんでした」という言い訳は、部下だけでなく上司からも心中密かにブーイングを買う大凶NGワード。絶対に口にしないで。

また、泣き言のふりをして誰かの悪口を言うのも危険です。管理職になると、悪口を言うことそのものが「ヒトとしていかがなものか?」と思われるようになるだけではなく、あなたがその席に就いていることを快く思わない人にとっては絶好の「弱み」と映ります。

恐ろしいのは、

「みんな条件は一緒なんだよ!」

「時間をちゃんとマネジメントするのが管理職だろう!」

「そういうことは言うもんじゃない!」

と叱ってくれる人がいなくなることです。上司でさえ、そこまで面倒は見てくれません。心の中で「ダメだな」と思っても、誰もそれを教えてはくれないのです。なぜならあなたはもう管理職。できて当たり前。解っていて当然。「そんなに嫌なら、辞めれば?」それが周囲の本音なのです。

 

 

1.これより先、“鳥の目、虫の目、魚の目”を持て。

7607d701e47d3d8604fe40b77df47c82369d30fd1419637454男性(管理職)がよく口にする「女性(管理職)の欠点」が何か、ご存知ですか?

それは「視野の狭さ」です。

多くの会社では、部課長会議に参加するメンバーの中に女性が1人いるかいないかというほど、男社会です。この“男性優遇”を克服するためにも、女性特有の欠点と男性が認識していることについては、特に留意しましょう。

実は、一般社員を見ていても、男性社員が「全体のために動く」意識を自然に持っているのに対し、女性は「指示されたこと以外には口も手も出そうとしない」という社員が多いのが実情です。どんな理由があるにせよ、こうした対応を見ていると、まるで「私は組織の中の歯車のひとつでいたいのです、それ以外のことはしたくありません」と言っているように見えてしまいます。

あなたは「管理職」。

経営者ではありませんが、経営側の見方をしなければいけません。よく語られる経営者の視点として、“鳥の目、虫の目、魚の目”という言葉があるのをご存知ですか?“人を束ねる人間は、この3つを全部持っていなければならない”という概念です。話す人によって2つの目(鷹の目蟻の目)、4つの目(+人の目)などさまざまな説があり、それぞれ解釈も違うようですが、概ね次のような意味です。

 

              鳥の目:全体を見渡しながらどこで何が起きているのかを知る能力

虫の目:自分の手元足元の現状をさまざまな角度から把握する能力

魚の目:周囲の流れの変化をすばやくキャッチする能力

 

それぞれの生物の姿をイメージすれば解りやすいのではないでしょうか。

本来、女性にもこの3つの目は備わっているものなのですが、女性には、敢えて「余計なものは見ないように」「出しゃばりな行動はしないように」ふるまう傾向があり、これが習慣づいている人は、管理職になってもなかなかそこから抜け出せません。意識的に自分の見方を変えるようにしましょう。

 

 

1.これより先、必ず迷うことあり。原点を忘るべからず。

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人間ですから失敗もあります。

壁もできるし、追い詰められることもあります。

しかし、一般社員と違い、管理職の場合は周囲が助けてくれるとは限りません。上司からですら突き放されることも少なくないでしょう。

実際にそういう立場に立つと、進むべき道が見えず暗闇の中を彷徨う気持ちになることがあるのです。

でも、思い出してください。子供のころ、家族と交わした約束はありませんか?

「道に迷ったら、必ずここに戻ること」

そうです。管理職の門をくぐるその前に、あなたが立ち返る原点を必ず確認しておきましょう。

その原点は、人により異なります。初心かもしれません。その仕事を始めた時、子供のころに夢見たその日、管理職を目指す決意をしたその時の気持ちかもしれません。あるいはあなたが座右の銘にしている本や会社の規則、法律かもしれません。ひょっとすると、あなたの中にいつも感じている何かの使命感や理想といったものかもしれません。

“迷ったり行き詰ったりした時に必ずここに帰る”という原点を、しっかりと確認しておきましょう。

 

 

いかがでしょうか。

昔なら、子供が成人(元服)し、親の役目を継ぐとき、親から子へとこのような心得が伝授されることが多かったようです。

しかし、現代では親は子の昇格を心配しこそすれ指導はできず、会社の上司がこういったことを教えてくれることも少ないのが現状です。

どんなに時代が変わろうとも、裸になれば同じであるはずの人を纏めるということは、生半可な覚悟ではできないもの。人の上に立ち、引率しようとする人間に求められる基本は変わりません。

ぜひ、この五箇条を胸にきざみ、管理職の門を開いてください。

 

次回は門をくぐった直後、管理職ライフの最初に使うマジックをお届けします。

出典画像
http://notesmarche.jp/2013/06/3835/
http://news.line.me/issue/business/7e7b76e1cdc3
http://irorio.jp/
http://you-sokuhou.blomaga.jp/articles/43643.html
http://notesmarche.jp/2014/01/8510/
http://nyanko-news.com/?p=8652
http://hatarakikata-design.com/

 

寄稿者について

五十五望 (いそいぼう)
団塊の世代とバブル世代の間に挟まれ、自分達でさえその名を忘れる「しらけ世代」のアラフィフ女部長。
勤続30年にわたる会社員人生は、挑戦と失敗、失意と再起、つまり波乱の連続。
幾つもの山と谷を乗り越えて、やや息切れしながらも現役続投中。
時代の荒波に揉まれ、「成功」 からではなく 「失敗」 から習得したものの中に、オフィスで快適に生きるための、ちょっとした 「コツ」 があります。
その 「コツ」 を、Ane会Timesご愛読のあなたがこれからますます輝くために、そっとおすそ分け致します。

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