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女性活躍で変わる企業特集!カルビー株式会社 |後編|女性管理職として活躍の場を広げる

左:事業開発本部 新規事業企画部長 北村恵美子様

 

女性活躍で変わる企業特集。後半の今回も、「ポテトチップス」でおなじみ、カルビー株式会社で実際にご活躍される女性管理職の北村様にお話を伺いました。Ane会読者に勇気と希望をお届けします!

女性活躍で変わる企業特集!カルビー株式会社 |前編|女性の活躍なしにカルビーの将来はない >>>

|後編|“女性管理職として活躍の場を広げる” 事業開発本部 新規事業企画部長 北村恵美子様

限られた時間の中で・・・

Ane会ライター:マミートラック対策として時間より成果を、と松本CEOのメッセージが掲げられています。北村様ご自身が、成果を出すために、時間の使い方や、工夫されている点があればお聞かせください。

北村様:とにかく時間が短いのは確かなことです。なので、「無駄なことに時間を使いたくない」と思っていて、仕事で言えば、メールチェックは通勤中に行っています。すべてのメールに目を通し、返事をする必要があるもの、そうでないものを分類します。そうすることで、出社後の優先順位が明確になり、迷う時間がなくなります。時間は限られているので、対面でやることは出勤してから行い、そうでないことは通勤の時間なども活用します。そうした意味では、私自身、往復の通勤時間でおよそ1時間という時間が作れるので、残業できないというのはあまり気にしていませんね。ただ、“工夫”という観点で言えば、工夫しているというより、そうせざるを得ないのが実情です。

Ane会ライター:無駄な時間ではなく、時間を作り出す1つとして通勤時間も含まれるということですね。

北村様:そうですね。管理職になってから、通勤時間に仕事をすることが増えました。夕方、自宅の最寄り駅に着いて、夕飯のメニューを考えていなかった、ということもあります。管理職になる前は、こうした時間の使い方はしていませんでしたが、短い時間の中で働くにあたり、部下に「あの人は、連絡しても返事がない」と不安に思われないように、レスポンスはすぐとるようにしています。

Ane会ライター:レスポンスが早いと、存在としてその場にいなくても「見てもらえている」という安心感は大きいですよね。

北村様:そう思ってもらえると嬉しいですね。急ぎの場合は会社のメールではなく、携帯のショートメールに連絡してもらうようにもお願いをしています。帰宅後の17時半~19時半はバタバタしている時間帯なので、電話に出られないこともありますが、手が空いたときには、必ず携帯をチェックするようにしています。仕事に追いかけられていると感じる方もいるようですが、私は部下のフォローアップできているほうが、気持ちが楽です。逆にどんどん仕事がたまっていくことのほうが、追いかけられている感じがします(笑)。

女性らしく働く、ということ

Ane会ライター:出産後復帰した女性従業員や後輩に対して、どう働いていきたいかを引き出すなど、彼女たちの不安解消のためにされていることはありますか?

北村様:面談で確認することはもちろんありますが、面談ではなかなか本音を言うのが難しい人もいるかもしれません。例えばですが、以前仕事で関わりのあった育休復帰した女性従業員に対して、その上司(男性)が気を遣って海外出張は無理だろうと考えていたそうです。子供がいるし、主婦だし、その上司なりの気遣いだったのですが、私からその女性従業員を見た時に、その女性従業員は本当は行きたいのでは?と思ったんです。行きたいなら、なんとしても行ける方法を考えると思いましたので、「本当はどうなの?」と聞いてみたことがあります。すると、「不安はあるけど、行ってみたい」と。復職したばかりの女性が、難しい仕事を自分から「やります!」と大声で言うのは不安だと思います。子どもが体調を崩さないかなど、不安材料もありますから。そこで、私はその女性従業員の上司に、彼女の本音をそっと伝えたことがあります。その気持ちだけでもさりげなく伝えることも大事かなと思います。

Ane会ライター:男性からしてみたら、ポジティブに気を遣っているつもりでも、女性はそう受け止めていなかったり。仕事の気遣いは難しい部分がありますね。お互い思い違いするのは残念です。

北村様:そうですね。若い女性、これから子供を授かる女性、妊娠中の女性と話す機会があるときには、自分自身の妊娠出産の経験も交えて、話をするようにしています。選択肢を示してあげるのは大事だと思っています。

また、出産育児休暇で休んでいると、休んでいる側は申し訳ないと気にしがちですが、仕事をしている側からすればあっという間です。休んでいる本人が気にしすぎかもしれませんね。中には、第二子を考えている方が「復職後、1年は働かないと」と考えることもあるようですが、子どもが欲しいと思っても、自分の思うタイミングで授かるとは限りません。そんな時は「全然、気にしなくていいよ」と伝えています。“腰は低く図々しく”いるのが、母としては一番いいと思います。

さらに、仕事への取り組み意欲も、人生の場面によって変わります。仕事の打診を受けたときは「やりたくない、できない」と思っていたけれど、その後時間が経過したらやりたくなることもあります。育児休暇から復帰したばかりの時に「子どもが第一です」と答えると、上司からは、その後もずっとそのままだと思われがちです。でも、子どもはずっと母親第一ではないし、成長して少し離れていったり。すると、自分の仕事への思いも変わっていきます。環境が変わることもあります。一度聞いた話から「この人はこういう人」と決めるのではなく、時間経過とその人にとって最適なタイミングが変化していくと知ってもらえるとありがたいですね。女性側も、「“今は”こう考えている」と伝えることが大事だと思います。

Ane会ライター:北村さんとお話できると、相談できる女性がいるって、心強いですね。

北村様:私の経験をふまえて、メンターのような役割を果たせていたらいいなと思っています。

管理職としての責任

Ane会ライター:チームを率いるにあたって気を付けていることはありますか?

北村様:男性がいるからとか、女性がいるからということを意識したことはありません。私の部下に年上の男性がいますが、人として気を遣って接するのは当然のことです。男性だから女性だからと、区別することはありません。

部下の仕事を肩代わりすることもあります。働く時間に制限がある部下が、どうしてもやりたい仕事があって、それを優先すると他の仕事に割く時間が取れない場合がありました。部下がやりたいと思った仕事が、成長につながるものであれば、そうでない仕事を上司である私が引き取ります。部下の時間配分はいつも気にしています。

全てはお客様に喜ばれるために

Ane会ライター:自分と違う価値観の人と仕事をしていく、違う価値観を受け入れることが難しい人に対して、北村さんのご経験からアドバイスできることはありますか。

北村様:仕事柄、私がこう思う、というよりも、お客様がどう思うかを常に考えています。なぜなら、お客様が良いと思わなければ商品は売れないし、お客様からメーカーとして愛されなければならないからです。

商品企画にあたっては、自分の意見だけでなく、さまざまな意見を聞いて、想像力を働かせなければならない。意見を聞くことが仕事なので、自分と違う意見を聞くことに抵抗はありません。

意見を聞くときは、自分の答えを押し付けてしまわないように、相手の意見を先に聞きます。

イキイキと働くことは当たり前のこと

Ane会ライター:企業で働く女性たちに向けて、北村さんにとって「イキイキと堂々と働く」とはどんなことですか。

北村様:「当たり前のこと」です。入社時から、男女という区別はありませんでした。風土としてあまり区別がなかったところに、会長の松本が来て、整えたという印象です。

弊社のいいところは、全社風土として早く帰ろうという風土があり、成果を出せば自分たちはフレキシブルに働いていいという環境があって、それを男性も女性も使っているところです。システムを男性も使っているから、時短勤務の女性が使っても特別扱いされません。風土が整えば、イキイキと堂々と働くことは当たり前のことになります。

進化するカルビーの新規事業

Ane会ライター:最後になりますが、北村さんのおすすめ商品を教えてください。

北村様:新商品ではないのですが、私の部署の商品で、『北海道いもこまち』と『じゃがクリスピー インカのめざめ』が一押しです。『北海道いもこまち』はじゃがいもにこだわった会社というところでパッケージを一新したところ、今はとても売れています!『じゃがクリスピー インカのめざめ』は石垣の塩で味付けて、特殊なフライ製法で作っています。ほくほくしていて、甘くて美味しいですよ!

こちらの商品は、B to C事業部で行っている、カルビープラス(アンテナショップ)でご購入いただけますよ!カルビープラスは、現在全国で11店舗展開していて、普段スーパーで見れない貴重な商品を扱っています。揚げたてのポテトチップスも食べれるので、ぜひ行ってみてください!

また、新業態として、カルビーが中心となった1000種類以上のお菓子を扱うお菓子のセレクトショップYesterday’s tomorrowもルミネエスト新宿店・アトレ吉祥寺店を展開中です。昔からあるお菓子が今の若い子には新しくに見えたり、大人から見たら懐かしいお菓子に見えたり、お菓子が楽しいって感じてもらえると思います。

取材後記

「女性活躍推進の取り組みはまだ道半ばです」と、口をそろえておっしゃってしましたが、基本的に、男女の区別なく、制度を利用でき、活躍の機会が提供されているという点が、数々の受賞の裏付けになっていることが、よくわかりました。

ダイバーシティ推進はひとつの経営戦略です。女性活躍だけを推進するだけでは偏ってしまう。性別だけでなく、外国籍の社員、障がい者、がん等の病気にり患した社員も、どんな人も働き続けられたその先に「活躍」があります。

働き続けることは、平坦な道のりではありません。いいこともあれば、そうでないこともあります。けれど、それを乗り越えた先の未来を見据えて、みんなが活躍すれば、会社が成長するということを、社員の皆様が腹落ちして理解して、行動している。それが、カルビー様の企業風土として根付き、実績を上げているのだと思いました。

お互いを尊重しあい、前編で石井様がおっしゃったように「権利を主張するのでなく、感謝の気持ちで」コミュニケーションをとり、北村様の「腰は低く図々しく」というマインドで、それぞれが自分の価値を最大限に発揮すれば、働き続けたその先に見える「活躍」に、自然と結びついていくのではないでしょうか。

取材協力:カルビー株式会社

  • 女性活躍推進に優れた企業「なでしこ銘柄」に5年連続選定(経済産業省・東京証券取引所共同主催)
  • 全社的かつ継続的にダイバーシティ経営に取り組んでいる企業「新・ダイバーシティ経営企業 100 選プライム」に選定(経済産業省主催)

2018年3月22日

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Written by

石田 映子
愛知県名古屋市生まれ。17年間IT企業でシステムエンジニア、プロジェクトリーダーとしてシステム開発に従事しながら、若手社員育成、女性社員のメンター、社内の女性活躍推進活動にも従事。
育児休暇取得後復帰し、社会人、母、妻、一人の女性としての生き方、あり方を追求し、それを実践すべく、ベンチャー企業に転職し、人の育成に携わる。もうすぐ6歳になる娘を持つワーキングマザー。

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