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【インタビュー】ローレフォト写真家・寅貝真知子|「自分探し」で出会った私の作品

自由に表現したい

『自分探し』の目標としていた100件の美術館巡りの中で、ある時、寅貝さんは1枚の食パンの絵と出会います。

毎年開催しているFACE展(損保ジャパン日本興亜美術賞展)を見に行った時のこと。FACE展というだけあって、たくさんの人の顔がずらりと並ぶ中、食パンの絵に目を奪われます。まるで写真のようにリアルで、食パンの断面が描かれていました。

最初は単純に「なんであの人は食パンを書いたんだろう?」と疑問に思っていましたが、そのリアルな食パンを間近で見た時に、強く感じるものがありました。

どういうふうに表現しないといけないとか、そういうことにこだわらずに、自分がただ思ったことを表現したい。世間ではこういうことが流行っている、世間ではこういう写真が認められているとか、そういうことは全く関係なく、私も思いっきり自分がいいと思ったものを突き詰めていったらいいんじゃないかな。

食パンの作品がきっかけとなり、作品を作ってみたら、自分の好きなように作り始めることができたといいます。

そして、寅貝さんの作品のテーマが決まります。それが「解放」・「自由」です。

女だから、この年齢だから、母親だったらどうなのか、子供としてはどうか。生きているといろんな役割が付きまといますが、そんなの全く関係なく、何者であって良い。人を撮らなければいけないわけでもない。風景とか、今までの仕事に関係のないジャンルを撮っても良いし、そもそもポートレートを撮る専門としてずっとやっていかなければいけないわけでもない。「こうやらなければならない、こうあらなければいけない」っていう自分から解放するための作品。

『自分探し』の作品は、見る人にとって、今あるべき自分じゃない自由な選択肢を感じてもらいたいという思いで生み出されました。

こうして、寅貝さんの現在につながる、空想の世界観を表す風景作品へと作品が変わっていくのです。

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