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家事代行ベアーズ副社長高橋ゆきさん|対談|Ane達に届け、愛のエネルギー

香港で出会ったフィリピン人メイドのスーザン。彼女がいたから、初めての出産育児、フルタイムで仕事をするという生活が、毎日嬉しくて、楽しくて、幸せだった。そんなご自身の原体験を通し、家事代行サービス株式会社ベアーズをご夫婦で創業した高橋ゆきさん。

2016年の大ヒットドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』では家事監修も務め、家事代行サービス産業というのが、あの「恋ダンス」とともに一気にお茶の間に広がりましたよね!?

今回は「女性として、妻として、母として、そして仕事人として」いつまでも輝き続けるゆきさんに、ベアーズ誕生に秘めた想いや、自立した大人女性としての世界観について、Ane会運営会社代表日淺光博がインタビューしました。

人を輝かせることを使命としているゆきさんの愛のエネルギー。Ane会読者の心へお届けします。

起業のきっかけは、私の原体験

日淺:来期で創業20周年目を迎える家事代行サービス「ベアーズ」ですが、起業されたきっかけ教えてください。

ゆきさん:起業するちょっと前のこと。時は1995年。香港の企業に夫婦揃って採用いただき、海を渡ることになりました。その社長はとてもアグレッシブで。夜景の名所として知られるビクトリア・ピークで、「ほら見てごらん、僕はあと何年後かにあのビルのように大きいビルを建ててみせるよ。」という起業家スピリッツを聞かせてくださったことを覚えています。

日淺:その社長に影響されて起業された・・・って訳ではないですよね?

ゆきさん:違います。その会社には、約4年弱くらいお世話になったんですが、入社して間もなく妊娠していることがわかりました。諸手を挙げて喜ぶほどの嬉しいハプニングじゃないですか、妊娠って。そんな時、社長から「フィリピン人のメイドを現地で採用したらいいんじゃない?」と声をかけていただきました。そうすれば、私の家事・育児をサポートしてくれるお父さん・お母さんとか、友達がいなくても、出産できるんじゃない?って。香港には、“暮らしの縁の下の力持ち”になってくれるメイドさんがたくさんいることを教わりました。

でも、最初はものすごく抵抗がありました。だって、他人を家にあげて、その人に洗濯物をやってもらったり、食事を作ってもらって食べたりするのかと思うと…。ましてはお金もかかるじゃないですか。すべてが後ろめたくて、女性として、妻として、母として、手を抜いているような、さぼっている感がありました。

っていうことで、お話をいただいた最初の2時間くらい、本当に躊躇しました。

日淺:けど、悩んだ時間は2時間だったわけですね?

ゆきさん:そうですね、でももう3時間目くらいには、夫から「何言っているの?ここの習慣と文化を信じて、僕たちも飛び込んでみよう。せっかくだから、メイドさんのいる生活をしてみよう!」と。なんと夫のほうから、私の家事育児のパートナーとしてメイドを頼むことに賛成してくれました。そこで出会ったのが、スーザンという一人のメイドさんでした。

日淺:旦那さんの言葉で、ゆきさんの気持ちが変わったんですね。

ゆきさん:ほんとにそうです。その言葉がなかったら、ベアーズは誕生していなかったですね(笑)。スーザンは私より5歳年上で、もうすでに5歳になる男の子のママでした。その子を母国に預けて、香港には出稼ぎにきていたんですって。その運命のおかげで、スーザンと我が家が出会って、私たち高橋ファミリーをサポートしてくれました。

その時私は27歳。そこで気付いたんです。スーザンがいてくれたおかげで、生まれてはじめての出産・育児、そしてフルタイムで仕事をするという生活が、毎日嬉しくて、楽しくて、幸せだってことに。ちっとも大変で孤独で辛いものではなかったんです。だから、働きながらママをして、こんなに充実した毎日、「人生って素敵!」って思うことができました。だからこそ、夫にも愛を注げたし、息子には笑顔のママでいれたし、自然と二人目にも恵まれて、2年後には娘も誕生しました。

日淺:今でこそ、女性活躍推進の時代になってきましたが、その当時、出産と育児、そしてお仕事をしてキラキラするって、ほんの一握りっていうイメージが…。

ゆきさん:そうですね。当時の時代背景っていうのは、「結婚する」と言うと上司は「おめでとう」って言ってくれるけど、「妊娠した」って言うと、「おめでとう」とは言いながら、周囲はみな心の中で『えっ、でも大丈夫?仕事は続けるの、続けないの?』とか『大きなプロジェクト持ってなくて良かったね』とか『復職してもなかなか今まで通りは難しいから、誰か後任考えようか』とか、そんなことを思われてしまう時代でした。今の日本は、そんなことはないですよね。当時の日本は、まだまだ女性が育休明けに働きやすい環境が整っていなかったのですね。

日淺:確かに、そうでしたね。

ゆきさん:そんな時代背景の中、2人の愛する子ども達と一緒に、1999年に日本に帰ってきたら…。たくさんの先輩や同期や同級生、お友達が悩んでいました。

結婚したけど子どもを持ったら会社に行きにくい。もう、仕事に通うのも大変。仕事と家庭の両立も大変。家庭の仕事は誰もしてくれない。全部自分でやらなくちゃいけない。

涙涙涙。。。そんなわけですよ。

自分は女性として、社会人として、能力が足りないからうまくいかないんじゃないかって、みんな自分を責めているように見えました。そして、ちょっとキラキラしたワ―ママを見ると「あの人は働いている。身なりもきれいにしている。でも子どもも育てている。なんだあの幸せオーラは。」みたいに、知らず知らず、だれかと自分を比べる人が増えてきている世の中を目の当たりにしたんです。

その時、「ああ、この国にあのスーザンがたくさんいたら、全員私のように、“子育てと働く”は毎日嬉しくて、楽しくて、幸せになれる。家族もみんな幸せ。」そうなるんじゃないかって思いました。家族が幸せで、その周りの家族もみんな幸せ。幸せの集合体でできている地域も会社も社会も、みんな幸せ。そんな世の中作りたい!スーザンを日本にもっといっぱい生み出さなきゃいけないっ!と思ってはじめたのがベアーズだったんです。

日淺:起業したい、っていう思いが先にあったわけではないんですね。

ゆきさん:そうです。起業のきっかけはすべて自分の原体験から。スーザンという産業を作りたかったんです。でも、スーザン産業じゃ何か分からないから“家事を代行する”ということで、「家事代行サービス産業を作ろう」というのが私たち夫婦の合言葉で、ベアーズが立ち上がりました。おっしゃる通り、会社を作ろうとか、今まで、そして今現在でも、夫婦でそういう会話をしたことはないですね。

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