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恋や家庭が上手くいく女性のコミュニケーションルール|vol.4 人の心はコントロールできない


前回の記事で、ケンカの際には、自分がコントロールできる範囲のことだけに集中することを簡単にお伝えしました。

今回は、もう少し深堀りし、「自分がコントロールできる範囲」について紹介します。

ものごとには原理原則が存在する

全てのものごとには、原理原則が存在します。

原理原則:原理も原則も、基本的な決まり・規則の意。重ねることでその意味を強調した言葉。 (引用:デジタル大辞泉)

つまり、絶対的な決まりであり、不変的なものです。

たとえば、「植物の種を蒔いたら、水と日光さえあれば芽が出る」これは原理原則の一種です。しかし、芽が出るまでの時間は、どんなに種を蒔いた人間が一日でも早く芽を出させたいと思っても、コントロールできません。

水やりの頻度や温度の設定など、いち早く芽を出すためにベストを尽くすことだったらできるかもしれませんが…。

自然法則や物理法則なら「そりゃそうだ」と思えるかもしれませんが、人間関係においては、不思議なことにそう思えなくなってしまうケースが多くあります。

「彼の気持ちを自分に向けたい」など、人の心をコントロールしようとすることは、実は不可能なことを試みているのと同じです。

強行手段では人の心は動かせない

まず、パートナーの男性の浮気が発覚したときを例に挙げてみましょう。

当然ながら決して良い感情は湧きませんし、人によってさまざまな反応があることでしょう。

彼と別れるならそれはそれで良いのですが、彼の気持ちを取り戻したい人の中には、彼を責め、謝らせようとする人もいることでしょう。

浮気相手の女性に連絡を取り、別れさせるように働きかける人もいるかもしれません。

けれど、ここで忘れてはいけないのは、どんなに自分が強行手段を使おうと「人の心は自分にはコントロールできない」ということです。

彼の心が自分から離れた事実は変わりませんし、彼が別の女性に心惹かれた事実は変わりません。

たとえ、物理的に彼と浮気相手を引き離し、表面的に謝罪させても、彼の気持ちそのものは何一つ変わらないのです。

むしろ余計に、彼は本来のパートナーに対して、嫌悪感を感じてしまうかもしれません。

これはつまり、次のようなことに置き換えられます。

たとえば、見晴らしの良さが決め手となって住み始めたマンションの目の前に、眺望を遮る別のマンションが建設されてしまったとします。

見晴らしの良さがどうしても外せないあなたは、次第に「もっと見晴らしの良い物件に引っ越したいなぁ」と、情報を探し始めます。

そのときに、大家さんから「あなたは、最初のウチの見晴らしが気に入ったと言いましたよね!見晴らしは悪くなったって、契約は契約です!絶対に退去させません!文句があるなら、今すぐ追い出します!」と言われたら、どう感じるでしょうか。

今すぐ追い出されると、行くところがなく困るので、あなたはひとまず、大家さんのおかしな主張を受け入れるふりをするでしょう。

ですが、心の中では見晴らしの良いマンションへの憧れが日に日に募り、諦められなくなるのではないでしょうか。

「そんなのわたしの勝手でしょ?退去してやる!」と反発したくなる人もいるかもしれませんし、「だって最初と違うじゃん。それなら元の見晴らしに戻してよ」と文句を言いたくなる人もいるかもしれません。

大家さんに隠れて、物件を探し続け、ある日突然引っ越しをする人もいるでしょう。

浮気も、まさに同じです。

こうして考えるとすんなり腑に落ちるのに、いざ浮気問題となると、我を忘れて、表面的な状況だけを解決しようとする人が後を絶たなくなってしまうのです。

コントロールできるのは、自分の行動だけ

さて、この浮気の例の場合、自分がコントロールできることとは、一体なんでしょうか?

まずは、彼の心が本来のパートナーから離れてしまった根本的な原因をきちんと見つめることです。

その上で、自分と彼との関係を修復させるために、最大限努力することしか自分にできることはないのです。

  • なぜ彼が自分から心が離れたのか?
  • どうしたら彼と自分の関係を良好にすることができるのか?

この2点を探ること。そして、彼がどうこうではなく、自分がどうしたいのかを考えます。

「自分が」彼に対してどんな態度をとるのか。「自分が」何かを変える必要や、努力する必要があるのか…

「自分」しか、コントロールできないのです。

本来ならば、彼と自分の間に浮気相手は関係ありません。問題はその女性ではないのです。

たとえそれがどんなに魅力的な女性であっても、彼のことを心から慕う女性だとしても、その女性の入り込む隙間を作ったのは、「彼と自分との人間関係に問題があったから」でしかないからです。

影響を与えることならできる

これまで、他人の心をコントロールできないというお話をしてきましたが、他人に影響を与えることならできます。

先の浮気のケースで言えば、きちんと彼と話し合い、向き合う強さを見せることもひとつ。

「彼がなぜ浮気したくなったのか」や「自分に求めていたのは何だったのか」を聞き、彼の欲求を満たしてあげることもひとつ。

あくまで彼に「あなたはもっとこうすべきよ!」という糾弾や要求をしないことがポイントです。

あなたの真摯な姿勢を見たり、悲しさや寂しさを素直に伝えたりすることで、彼が「この女性を大切にしよう」と思う可能性もあります。

また、人が変わろうと努力する姿を見て、「自分も変わりたい」と影響を受ける場合もあります。

忘れてはいけないのは、あくまで「これまでの自分と彼との関係性に原因があったからトラブルが起きた」ということです。

彼だけが変わればいいということはありえません。むしろ、自分が変わることで、関係性は大きく変わるのです。

自分がコントロールできる範囲を知れば、気持ちが楽になる

自分がコントロールできないことを懸念し続けても、心が疲れるだけです。

夜が訪れることを嘆いても、夜は必ず訪れます。24時間、太陽が出ていることを望むことが不可能なのは、誰にでもわかることです。

わたしたち人間にできることは、夜を受け入れて、日が落ちると同時に眠ること、もしくは、夜でも活動できるように明かりを灯すことのどちらかでしょう。

自分のコントロールできることは何なのか、それを知ること、そしてその中で選択肢を探していくこと。これはコミュニケーションも同じなのです。

これができれば、とても楽な気持ちで、パートナーと向き合うことができるようになることでしょう。

 

Written by

小嶋由希子
北海道函館市生まれ。工業高専で情報工学を専攻後、藤女子大学にて日本語・日本文学を学ぶ。イラストレーター・デザイナーとして活動する傍ら、複数企業の採用・人材教育に携わり、自己啓発・能力開発にも関わる。健康・美容ブランドの代理店事業やホステス業を並行し、現在は銀座のバーに勤務しながらライターとして活動している。

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