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恋や家庭がうまくいく女性のコミュニケーションルール|vol.7 目の前で起こる出来事は誰のせい?

心が穏やかになる考え方の一つに、「すべては自分が選んでいる」ということがあります。

何か困ったことが起きたときや、嫌な気持ちになってしまったとき、しかもそこに誰かが絡む時、わたしたちはつい「この人のせいで」「この人がこう言ったから」と考えてしまいがちです。

けれど視点をそこから変えるだけで、かえって心が楽になることもあるのです。

不本意な現実も、自分が選んだ結果

「すべては自分が選んでいる」は「自分に責任がある」とも言い換えられます。

たとえば、夫に不満のある妻がいるとします。

◎妻、こころの声

そもそも、結婚するつもりなんてなかったのよ。けれど親がうるさくて、結婚せざるを得なかったの。

後悔してるんだけど、別れられなくてね。だってわたし、専業主婦になって、仕事のブランクも長いし。子どももまだ小さいし、別れるなんてできないわよ。

あーあ、家事を手伝ってもくれなくて、収入も低くて、性格も合わない夫。なんとかならないかしら…。

これと似たような話を聞いたことがある人もいるかもしれませんね。

この場合、実際のところは「どうにもならないことはほとんどない」ということに注目する必要があります。

親の意見を受け入れたのは自分です。断ることはできたはずなのです。

もし断ったら、親と衝突したかもしれないし、悲しませたかもしれません。場合によっては勘当なんてこともありえます。

つまり、「結婚したくない男性と一緒になること」よりも「親と衝突しないことを優先した」ということです。

また「別れられない」とは誰が決めたことでしょうか?同じような境遇で別れるひとはたくさんいるのです。

別れることによって起こる、経済的な問題や、子どもの気持ち、一人で子育てする大変さなど、あらゆる面倒ごとを引き受けるくらいなら、「一緒にいる方がまだマシ」ということを選んでいる、ということになります。

ここで唯一「どうにもならない」のは、夫にまつわる事柄です。これは、本連載vol.4の記事でも書いたように、基本的にはコントロール外のことです。

しかし、「そんな男性を結婚相手に選んだ」ということと「それでも別れないことを選んでいる」というのは、紛れもなく「自分」なのです。

人は常に「どちらかといえばマシ」なことを選んでいる

このように、人は常に状況を天秤にかけています。

「小さな不幸」と「大きな不幸」を天秤にかけ、「こっちの方がまだマシだろう」と思うことを選択し続けているのです。

つまり、すべての選択権は自分にあるということ。

そして、目の前に起きている出来事や環境は、すべて自分が人生のなかで選択してきたことの積み重ねでしかないということです。

これが腑に落ちると、「自分が選ぶものを変えるだけで、現状が変わる」ということがわかるでしょう。

「自分に責任がある」というのは、別に「自分のせいだ」と責めることではありません。

むしろ「他人に自分の人生はコントロールされない」ということです。本当は誰しも、自分が思っているよりずっと自由なはずなのです。

そう考えるだけでも、自分の行動や発言の幅が広がりますし、大切なパートナーに対しての関わり方も変わってきます。

感情は選ぶことができる

それでも、ショッキングな出来事は何かしら起きるもの。そんなときは「すくなくとも感情は選ぶことができる」と考えるのが良いでしょう。

コツとしては目の前の出来事に対して「事実」だけを捉えることです。

たとえば、あなたが大好きなパートナーからある日突然、一方的に別れを告げられたとします。この場合、事実は「パートナーが別れを望んでいる」ということです。ここにどんな感情を乗せるか、そしてその後どんな行動をするかは、自分が選べるのです。

◇「わたしがすべて悪かったんだわ」と嘆き悲しみ、自分を責める人。
◇「わたしはこんなに好きなのに!わたしの気も知らないで!」と、彼に捨てられたことを怒り、彼を責める人。

同じ出来事なのに、人によって起こる感情はさまざまです。

また、「これでもう終わってしまうのね」とあきらめてしまう人や「ほかに女ができたに違いないわ」と怒ってしまう人は、「事実」ではない「思い込み」まで持ち込んでいます。

うまくいく恋愛のコミュニケーションのポイントは、誰を責めることもなく、事実だけをとらえることです。

どちらが悪いではなく、どんな経緯でこうなってしまったのか、どうしたら防ぐことができたのか、これから挽回するとしたらどんなことをしたらいいのか…を考えることです。

同じ状況でも、「この出来事はとてつもないチャンス!ここから形成逆転できたら、きっと二人にとっては最高の思い出になり、より関係が深まるかもしれない」と思える人もいるのです。

前述した人たちに比べて、このように考えられる人の方が、望んだ結果を得やすいということは想像がつくでしょう。

悲観的になったり、相手に感情をぶつけるのではなく、「ただ事実だけを受けとめ、自分はどうしたいかを考え、感情をコントロールし、選択すること」が、コミュニケーション上手な人です。

その際、常に立ち返るのは「ゴールはどこか」ということです。

「この人と円満に長くお付き合いしていきたい」がゴールとしてあるとするならば、そこに必要な選択は何なのかが見えてきます。

感情にフタをせず、望んだ未来を手にするために選択を変える

ただし相手にぶつけないにしても、悲しさや怒りは、自分の中で存分に味わうのが良いでしょう。

感情は、自分が心から望むものを教えてくれるサインです。

こんなに彼のことが好きだったんだ、と気づくことがあるかもしれないし、彼のことを好きだと思っていたけどただの執着だった、と気づくことがあるかもしれません。

相手がどうこうではなく、自分がどれだけ寂しかったのかに気づく人もいるかもしれません。そのうえで、「自分はどうしたいのか」をつきつめることです。

感情を出し切ったあとに、もしも、いまの人生や、現状になんらかの不満があるとしたら、選択を大きく変える必要があります。

これまでの人生では踏み出さなかったチャレンジをしてみる、ということです。

自分の人生は自分が作っています。

誰をパートナーとするか、パートナーとどんな未来をつくっていきたいかは、自分が自由に決められるのです。

Written by

小嶋由希子
北海道函館市生まれ。工業高専で情報工学を専攻後、藤女子大学にて日本語・日本文学を学ぶ。イラストレーター・デザイナーとして活動する傍ら、複数企業の採用・人材教育に携わり、自己啓発・能力開発にも関わる。健康・美容ブランドの代理店事業やホステス業を並行し、現在は銀座のバーに勤務しながらライターとして活動している。

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