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ちょっくら、ふらり島旅 ― 黒島・石垣島編 ―

海に囲まれているけど山もあり、ちょっと遠いけど実は近く、見知らぬ島なのにどこか懐かしい、コンパクトだけどディープな冒険。そうだ、「島旅」へいこう!

第2回目のアラフォー【ちょっくら、ふらり島旅】は、沖縄県の八重山諸島の1つ、人口よりも牛が多い黒島、とその前に石垣島へ「島旅」します。

黒島へ行く前に…石垣島散策

”沖縄県の有名な島”といったら、西表島の次に大きい「石垣島」が思い浮かびます。近年、大手航空会社はもちろんのこと、LCCにも直行便が発着し、非常に利便性が良くなりましたね。

飛行機で石垣島に到着し、最終目的地の「黒島」へは船を利用します。

石垣空港から石垣港ターミナルへはバスやタクシーで約30分、そして石垣港ターミナルから「黒島」へも、船で約30分。

タイムテーブルさえ合えばあっという間に「黒島」へ到着しますが・・・せっかく石垣島へやってきてスルーするのはMOTTAINAI(もったいない)症候群アラフォーということで、石垣空港でレンタカーを借り、可能な限り石垣島散策することにしました!

おひとり様石垣島ドライブ

最初に向かったのはバンナ公園の「エメラルドの海を見る展望台」。時間があまりないため展望台すぐ近くまで車で向かいました。

あいにく風が強く雲の多い日でしたが、それでも公園の緑、海の青、雲の白というコントラストにうっとり!コンディションの良い日は八重山諸島の島々、そして夕方はきれいなサンセットも見えるそうです。

次に向かったのは、周り一面の畑にポツンと建つお洒落なカフェ、「光楽園」。島のフルーツを使ったトロピカルジュースを楽しむことができます。

石垣島の果物を使用したジュースは、普段仕事や家庭で荒んでしまったアラフォーの心と喉を清々しく潤してくれました。

お腹を満たすために北上ドライブ

石垣島の風を感じたくてエアコンOFFで窓全開、そして鼻歌も大全開!

信号機の少ない石垣島の道を北へ進み、目指すは沖縄料理の代表といっても過言ではない、ソーキそばが美味しいと評判のお店です・・・とその前に、人の居ない海岸へちょっくら寄り道することに。

インスタ映えは狙いませんが、石垣島のきれいな海を独り占めしたい・・・という欲望の塊で見つけたのはここ、ウミガメの産卵地でもある「明石海岸」。一面サンゴ礁で真っ白な浜が目に眩しく、念願の石垣島の海を独り占めです!しばし浜でのんびり何も考えずリラックス。

独り占め海岸から約10分ほど歩くと、お目当ての「明石食堂」があります。

メニューにある八重山そばと迷いに迷った結果、当初予定していた「軟骨ソーキそば」をオーダーしました。白濁した豚骨ベースのスープに太めの麺、その上にひと際存在感を放った軟骨ソーキがドーン!と鎮座しています。

力を入れずともお箸でほぐせるトロットロの軟骨ソーキはしつこさゼロでしっかりとした奥深い味。

付け合わせの青ネギと紅ショウガはスープや麺、そしてお肉に馴染み、口へ一緒に運ぶと・・・もう・・・脳内には・・・THE BOOMの「島唄」がエンドレス・・・♪イーヤーサッサ♪

空港から車で約30分程、決して交通の便が良いわけではありませんが、誰もがこの「明石食堂」へ足を運ぶ理由に納得。

おいしゅうございました。次は八重山そばにチャレンジしたいです。

話題のSUPでマングローブ散策

石垣島のSUPは海でも楽しむことができますが、今回私はマングローブの生い茂る河川を散策することに。SUPはロングボートを使用するため安定感が◎。お陰でインストラクターのレクチャーを受けた後はすぐボードに立つことができました。

オールでパドリングしながらゆっくりとマングローブ林へ進みます。河川は波もなくとても穏やか。インストラクターよりマングローブ林の説明を受けながら奥へ進みます。

ふと、パドリングの手を止めボードに座り、静かな林に身を委ねれば、陸上の山や林では感じることのできない心落ち着く不思議な感覚に。自然の音や匂いを五感すべてで感じます。

途中、SUPを降りて干潟を歩き、生き物を観察することもでき、とても充実したSUP体験でした。

石垣島では外せない絶景へ

SUP体験後、今度は車で南下ドライブ。店名がなんとも秀逸な「おいシーサー遇」へ立ち寄り自家製ジェラードに舌鼓し、石垣島最終目的地の観光定番スポット、日本百景にも選ばれた「川平湾」へ!まるで空の白い雲と青空が水上に流れグラデーションになったかのような、見事なまでの美しい川平湾。

写真では映しきれない、絵でも表現しきれない光景が目の前に広がります。湾にはグラスボードが浮かび、シーカヤックを楽しむ姿も。ここを訪れた誰もがいつまでもこの場所に留まりこの光景を眺めていたいと思わずにはいられない眺望・・・。

泳げるものなら、水着を着る勇気があるならば、今すぐにでも泳ぎたい気持ちいっぱいでした。
※残念ながら潮の流れが激しいため遊泳禁止

おまけに少しだけのつもりでしたが、半日存分に石垣島を散策することができました。

石垣島の雄大な自然の素晴らしさに感謝し、名残惜しい気持ちでレンタカーを返却、いざ黒島へ!やっと本来の目的地へ向かいます。

黒島へ上陸!

石垣港ターミナルは八重山諸島の島々への出発点。複数の島への定期便が運航しています。黒島へは1日5便(繁忙期は6便)運航中。

船内は冷房が効いていて過ごしやすいのですが・・・小型船でかなりのハイスピードです。海が荒れていなくともけっこう揺れますのでご注意を。

30分はあっという間ですが、船のスピードがゆるやかになったと感じたらぜひ窓から海を眺めてみてください。石垣島とはまた違った色をした黒島の海を垣間見ることができます。黒島へ上陸してしばらくすると、ほのかに牛糞の匂いを感じました。

黒島は島の形から「ハートアイランド」と呼ばれていますが、「牛の島」とも呼ばれています。それもそのはず、黒島の人口よりも牛の頭数(牛口?)が10倍以上!!牛の牧畜が盛んな島です。

港から一直線の道を自転車でかっ飛ばせば、両側はあっという間に柵に覆われた牧草地。広大な敷地でストレスなくゆっくりのんびり牛たちが過ごしています。

運が良ければお母さん牛に一生懸命ついて歩く子牛にも間近で出会えますよ!

自然があふれる島の夜

宿泊先のご主人が、「ヤシガニ、見に行く?」と声をかけてくださいました。

真っ暗闇の中、車でヤシガニツアーへ参加することに。

途中、美しい花が目に留まりました。見たこともないこの花はドラゴンフルーツの花だそうです。夜に大きく咲き甘い香りを周囲に漂わせ、朝には静かに萎んでしまう、街頭のない暗闇を明るく灯さんばかりに幻想的な雰囲気を醸し出す、素晴らしい花でした。

さて、車で真っ暗闇の道を行ったり来たり。天然記念物のヤシガニはそうそう簡単に見つかりません。

土地勘もなく街灯もないこの道に、もし私が降ろされてしまったら確実に宿へ帰れません状態。一寸先は闇とは正にこれ!

更に、車の前を横断するハブにも遭遇しました。ハブは島の住民にとっては命取り。宿のご主人は冷静に車のタイヤで駆除されておりました・・・。

その後、遂に車のヘッドライトがヤシガニ2匹を捉えました!
宿のご主人さんから見ればサイズはそんなに大きくないとのことですが、出会えただけでも十分です!

固そうな甲羅に覆われ、大きなハサミを振り回し、見学する人間たちを威嚇するヤシガニ達。月夜に貴重な姿を垣間見る経験ができました。

ヤシガニツアー終了後、今度は持参した懐中電灯(島では必須!)をお供に自転車で伊古桟橋へ向かいました。ここは国の登録有形文化財に指定されており、木々や建物など何にも邪魔されずに星空を眺めるには絶好のポイントです(平個人比)。桟橋の先まで歩いて行き(危ないので、くれぐれも自転車で桟橋を進まないように。実際自転車と一緒に海へ落ちた人がいるとのこと!)、そこで仰向けで寝そべれば、海の波の音をBGMに空に輝く満点の星を観察できます。

寝そべったまま首を左から右へ180℃動かしても、目に入るのは真っ黒な空に漂う星・星・星・・・・。

流れ星も随時確認できますので、アラフォーの傲慢な数々の願い事も願いまくりですよ!

なお、桟橋で寝ころばれる際はタオルなど敷物が1枚あると便利です。また、事前に星座アプリなどをスマートフォンに用意しておくと、流れ星に願いを込めるだけよりも充実した星空観察ができること間違いなしです。

シュノーケリングで黒島の海を満喫!

タイトル通り、船で沖へ出てシュノーケリングをしたのですが・・・その前にお伝えいたします。

水着や裸で島を歩いてはいけません。観光地である前に島は住民の方々にとって生活の場です。黒島の住民でない以上、私たちは島へお邪魔させていただく立場ですのでその辺ご理解をお願い申し上げます。


ということで、船で沖に出てシュノーケリングへ・・・!とその前に(またかいっ!?)お伝えいたします。

日焼け防止に完全装備で対応してください。日差しが・・・黒島半端ないって!

因みに私は水着の上にランニング用のレギンス、上下をラッシュガード(トップス&ボードショーツ)、更にUNIQLOのUVカットメッシュパーカを羽織り、キャップをかぶりました。オシャレもヘッタクレもありませんが、これでも一つ防ぎ忘れていた場所が・・・。

レギンスの先です。お陰でこんな日焼け跡がついてしまいました。
皆さん、靴下履くのを忘れずに!!

さて、前書きが長くなりましたが、島のサンゴ礁はここ数年減少しており、あまりコンディションが良くありませんでした、残念です。

とはいえ、さまざまな海の生き物と出逢えました!

海中深くで優雅に泳ぐウミガメ(黒島はウミガメの産卵地でもあります)を遠くから静かに鑑賞、その姿に感動し、南国ならではの美しい色の魚たちは人間のすぐそばで泳ぎ、顔はいかついものの、体に鮮やかな色をまとったウツボは穴から出たり入ったりしていました。

そして海底深くには、静かに悠然と身を潜めた、大きなシャコガイを見つけることができました。

黒島観光と食事

シュノーケリングで海中奥深くを泳ぐウミガメに出会えましたが、もっと近くでウミガメをみたい!そんな貴方はぜひ「黒島研究所」へ。

ここではウミガメやサンゴ礁の調査や研究がおこなわれていますが、展示室では黒島の歴史や文化を学べたり、生き物やサンゴの標本も数多く展示されてたりと、黒島を知る情報にあふれています。

展示室を抜けた先には飼育している黒島の生き物が!手のひらサイズの小さなウミガメから甲羅に人が乗れるのでは?というほどのウミガメまで、真っ黒の大きな瞳を輝かせ、人間が近づくと親しげに寄ってくる姿がなんとも可愛らしいです!また、真夜中に宿のご主人に一生懸命探していただいて出会うことのできたヤシガニもいますよ。

夕方、黒島研究所からすこし行くところにある「仲本海岸」へ。都会よりもなぜかゆっくりと時が刻まれているように感じる島時間。地平線に夕日が沈むのも時間に捕らわれることなく静かにのんびりと眺めるつもり・・・だったのですが・・・海水でバッサバサな髪のアラフォー、乙女心満載な写真撮影をしてしまいました。すみません。綺麗な夕日が台無しです。がしかし!このような写真をガッツリ撮れるのも観光客の少ない島ならではではないでしょうか。

黒島の食といえば天然記念物のヤシガニ。黒島では「時価」で食べることができます(目が飛び出た金額だったので私は遠慮しましたが)。

また、黒島近海で獲れたお魚のお刺身、新鮮で美味~!シャコガイのお刺身もいただきました。

写真は私が一番美味しい!と感じたアオサ(沖縄では「アーサー」)たっぷりの島そばです。アオサは天ぷらでもいただきました。普段アオサは乾燥したものしか食べたことがなかったので、生のアオサならではの美味しさをたっぷり満喫できる料理に舌鼓!

小高い山もなく、平坦な道の続く黒島の移動手段はレンタサイクルが一番便利です。1時間もあれば島の観光名所を十分に回れる、体力の低下を意識し始めるアラフォーにはぴったりな面積かもしれません。

私のお勧めは、”自分だけが知っていると勘違いできる程のベストポイント”を探す観光です。南国ならではの美しい花々や、可愛らしい牛たち(牛はいずれ、かの有名な松坂牛にも大変身しますよ!)。そしてなによりも360℃パノラマで空が大きく、空気がきれいで、緑・白・青のコントラストの素晴らしさといったら・・・!

大きな水筒にたくさんの水を用意して、念のためのスナックと懐中電灯を忘れずに、自転車にまたがり黒島へぜひ冒険しにいきませんか?

帰りもちょっぴり…寄り道石垣島

ラストのオリオンビール(石垣島で行きに調達)を片手に帰りの船へ乗り込みます。綺麗な黒島の青い海を眺めつつ、帰りの飛行機までの時間に何をしようか・・・と算段しました。まず、石垣港ターミナル近くの酒屋さんで泡盛を購入することに。現地ならではの泡盛を出している酒蔵さんグッズも充実していました。

そして次に徒歩でCACAO MARKETへ!京都、銀座そしてここ石垣島に店舗を構えるCACAO MARKET。店内に一歩足を踏み入れると・・・ここは外国!?

洒落た可愛らしい店内に様々なチョコレートが。石垣島限定販売の商品をお土産にゲット。

続いてこれまた一大ブームになった「石垣島ラー油」発祥のお店、「石垣ペンギン」へ。八重山諸島の工芸作家さんの作品や雑貨が並ぶ、なんともシャレオツな品揃えです。私はお約束のラー油と激辛のラー油を購入しました。

その後、商店街「ユーグレナモール」をブラブラし「コーレーグス」を。左右にたくさんの沖縄土産のお店が立ち並び目移りしました。

石垣空港からの飛行機は夕方前。八重山諸島に後ろ髪を引かれつつ、最後のあがき・・・黒島で育った石垣牛を食べよう!ということで、「パポイヤ」にてランチを。注文後、焼く前のお肉を見せてくださった後、ゴーヤとお肉の炒め物、スープ、そしてスターフルーツのサラダが。どれも美味しくて石垣牛への期待度はMAXへ。

そして満を持して石垣牛(レア)が鉄板にのって登場!

皆さん、悪いことは言いません、是非、黒島の素晴らしい自然環境で育った石垣牛を食べてください。食レポは敢えていたしませんので・・・。

初めての沖縄旅を終えて

旅好きの平ですが・・・実は沖縄旅行、今回が初でした。

更に初沖縄にして沖縄本島をすっ飛ばし、石垣島をホップステップしジャンプした先は黒島というディープな島旅となりました。

「え、沖縄いくの?だったら同じ料金でアジア圏の海外行きたい。」などと過去発言していた恥ずかしい自分を抹消したい!!!身の程知らずもいい加減にしようよアラフォー!!!

ということで、黒島、本当に居心地よく魅力的な島でした。

こうして黒島や石垣島について皆さんへお伝えする一方、観光客だらけになったら困るなぁ・・・などと自己中欲深な自分もおりますが。

自然あふれる黒島に感動する一方で、サンゴ礁の状況や、美しい浜に打ち上げられるペットボトルを見ると、

今自分に何かできないことはないだろうか?自然の恩恵を享受するだけではなく、何かアクションを起こせるはず・・・。

と、石垣空港の「石垣島ミルミル本舗」にて美味しいジェラードに舌鼓をうちつつ、真顔で考えております。

Written by

平あさひ (ひら あさひ)
1976年夏産まれ。15年間の毒々しい女子校生活を経てメーカー勤務、現在に至る。好奇心探究心旺盛で思い立ったら吉日だが熱しやすく冷めやすい。暇とお金があれば旅・食・呑・犬・脂質異常症。さえずり@hiraasahi

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