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ちょっくら、ふらり島旅 ― 式根島編 ―

海に囲まれているけど山もあり、ちょっと遠いけど実は近く、見知らぬ島なのにどこか懐かしい、コンパクトだけどディープな冒険。そうだ、島旅へいこう!

第3回目の【ちょっくら、ふらり島旅】は、伊豆諸島に浮かぶ東京都の島、式根島へ島旅します。

会社、からの船旅へ!

普段はキッチリしたスーツに適度なヒール、資料やPCの入ったショルダーバッグ、眉間の皺が益々増える表情でコツコツ仕事…がお決まりだけれど、この日職場へ向かう恰好はスーパーカジュアル。荷物もちょっと大きめです。

心なしか日中はフワフワ、たぶん3㎝くらい浮いてますね?的な勢いで顔は自然とニンマリ。

なぜならば、本日は会社帰りにそのまま式根島へ向かうから!

どうにか仕事を終え浜松町駅へ。オフィス街を颯爽と歩き帰宅を急ぐビジネスマンを避けながら歩くこと数分、キラキラ光る電飾の大きな帆を見つければ、そこはもう別世界!

竹芝客船ターミナル、伊豆諸島の島々への玄関口です。この日私が乗船するのは東京汽船が運航している23時出航の大型客船「さるびあ丸」。約9時間の航海で式根島に向かいます。

乗船する2カ月前、私がインターネットより予約したのは2等椅子席。ちなみに客室は特等室から2等席まで数種類あります。

はやる気持ちを抑え、予約確認書を手に乗り場の受付窓口へ向かいます。

チケットを発券してもらい、チケット右側の必要事項へ記入を済ませます。チケット半券は下船時に必要になりますので、無くさないよう気を付けてくださいね。

出航15分前、乗船した船内で自分の席を見つけ、ひとまず荷物を近くの棚へ。貴重品だけを持ち、さっそくデッキへ向かいます。

竹芝ふ頭から出航したさるびあ丸のデッキでは、心地よい潮風を感じながら東京の夜景をしばし楽しめます。持ち込んだビールを片手にのんびり現実逃避を楽しみましょう。デッキで楽しんだ後は座席へ戻る前に毛布(100円/枚)を借りると寝るときに役立ちますよ。

また、日の出時間を覚えておき目覚ましをかけましょう。デッキから美しい日の出が見れます。あいにく私が乗船した日は天気が悪く、日の出は楽しめませんでした。

ここ、本当に東京都ですか?な式根島

リクライニングする椅子席で毛布をかぶりぐっすり就寝!

朝8時、まもなく式根島到着との船内アナウンスが。

荷物をまとめデッキへ出れば目に飛び込んできたのは澄んだ青い空と海、そして小高い岩山に青々とした緑、東京都新島村の式根島です。式根島は人口500人強。地図を見るとなんとなーく北海道に形が似ていなくもない?一周約12㎞、歩けば2~3時間ほどで回れる東京都の島のうちのひとつです。

防波堤に「ようこそ式根島へ」の文字が。ハイビスカスの花に囲まれた手書きのぬくもりある絵にほっこり。

すべての式根島の宿泊先がそうとは限らないかと思いますが、私が宿泊した島宿は8時チェックアウト、9時チェックインでした。大型客船の発着時間に合わせたスタイルです。さっそく島宿へチェックインし、すぐに近くのレンタサイクル屋さん「げんぺい」へ電動アシスト自転車を借りに行きました。

式根島、コンパクトでどこの観光名所へも利便性は良いのですが、地図では分からない大事なことがひとつ。

それは、アップダウンが激しいこと!

普通の自転車レンタルもありますが、間違いなく多くの場所で坂道を押して登ることになります。時間と体力の消耗を考えれば、悪いことは言いません。アラフォーは必ず電動アシスト自転車を借りることをおすすめいたします!

平調べ!一番綺麗なリアス式海岸と絶景へ!

式根島には4つの海水浴場があります。どこも美しいリアス式海岸で、周りは岩に囲まれておりシュノーケリングで様々な生き物を見学することができます。

そんな4つの美しい海水浴場のうち、今回は「中の浦海水浴場」へ行きました。

海水浴場手前の自転車置き場に自転車を止め徒歩で坂道を下ってゆけば、目の前にはエメラルド色のグラデーション美しい海が広がります。「おはようございます!」各海岸には小高い位置より観光客を守ってくださる笑顔まぶしいライフセーバーの方々が(男女ともにカッコイイ)。

挨拶を済ませ白い砂浜へ向かいました。リアス式海岸の入り江内側は波が穏やかなので、安心して海水浴を楽しむことができますよ。

午前9時の海岸は人もまばら、ほぼ貸し切り状態です。

早速シュノーケル、マスク、フィンを身に着け、海女さんスタイル完成です。ゴツゴツとした滑る岩に気を付けながら、ゆっくり海へ入ります。

透明度抜群の海は岸から少し進んだところでもすぐに魚の泳ぐ姿を見ることができました。少し沖へ進めば水深5、6mでしょうか。綺麗なサンゴに群がる色とりどりの魚たち、優雅に体をくねらせながら海底をゆくウツボなど。見ていて飽きることがありません。様々な生き物を観察できるのも、東京都とは思えないほど、式根島の海が綺麗な証拠!いつまでも潜っていたい海でした。

軽くシャワーを浴びたあと、水着の上にワンピースを着て電動アシスト自転車で次に向かったのはこれまた島にいくつもある展望台のうちのひとつ、「神引展望台」です。駐輪場に自転車を止め、綺麗に整備された階段(島旅第1回の小豆島を思い出させるような階段)を登ること数分、標高約100mの頂上へ。

足がプルプルしてもう無理、と思った矢先、目の前に大絶景が現れました。新東京百景に選ばれた神引展望台からは、利島、大島、新島、早島など伊豆諸島の6島、そしてコンディションさえよければ富士山をも一望できる、360℃、青と緑と白の世界!

心が洗われます。本当にここ、東京都ですか…?

島ランチはどれもこれも魅力的!

「たたき」と聞くとお魚を細かく叩き切り、ショウガや青ネギなど混ぜて食べる料理を思い浮かべますが、ここ式根島の「たたき」は、お魚のすり身を揚げた食べ物のこと(さつま揚げ的な?)。

そしてその「たたき」の進化系料理「たたき丸」は、「みやとら」さんで購入できます。

具(ハム&チーズ・明日葉・くさやの三種類)をご飯で包み、それを「たたき」で包んで揚げた料理です。ジューシーで美味しくて、ビールのおつまみにバッチリ。

その他、島のり弁当はご飯の上に島のりが敷き詰めてあり、その上に明日葉の天ぷらなどがのっています。脇に添えられたアサリの佃煮も最高!

普段はビールにお米の組み合わせはあり得ないのですが、島ランチでは例外です。ガッツリいただきました!

式根島の食材を使ったアジアンランチは、古民家をリノベして作られた2017年オープンの「島カフェ963」で。明日葉入りのガパオランチ、ゴルゴンゾーラの入ったポテトサラダを堪能。その他、新鮮なお刺身や明日葉と豆もやしのナムルなど、気になるメニューがいっぱいでした!

因みに、外食でお刺身や地魚料理を選ばなかった理由は、今回宿泊した島宿「かねやま」さんの朝食と夕食がお魚尽くしだったから!

漁師宿と謳っているだけに、お刺身や煮つけにお寿司、お椀や揚げ物まで、新鮮なお魚料理がたくさん!お宿の施設もお部屋も清潔綺麗、宿の方々は本当に親切(というか島の方々皆親切)、至れり尽くせりで美味しく気持ちよく島ステイを過ごすことができました。

良い眺めと温泉巡り

アップダウンはあるものの、再び電動アシスト自転車でスイスイと式根島観光へ!最初に向かったのはぐんじ山展望台。

先ほどの神引展望台の真逆にある展望台からは、大島や御蔵島が望め、真左には新島の白い岩の断崖絶壁がよく見えます。新島もいつか行けたら…。その後向かったのは式根島の天然温泉です。天然温泉は全部で4つ。そのうちの2つにチャレンジしました。

1つ目は硫化鉄泉の「松が下雅湯」。手前が足湯で奥が水着着用の温泉です。足湯の向かいに更衣室があるのが嬉しい!茶色く濁った色をしたお湯はちょうど良い湯加減。浅めの温泉へうつ伏せになりゆったり海を眺めつつ、体が温まるまでのんびり過ごせます。

もうひとつの温泉は松が下雅湯から歩いて2、3分の無色透明な「足付温泉」。台風が去った後のため海水が混ざったせいでしょうか、先ほどの松が下雅湯より気持ちぬるま湯でした。

松が下雅湯よりさらに海に近いこの温泉は、波音も心地よく聞こえます。

なんでもこの足付温泉、傷ついたアシカが治療のため温泉に浸かっていたとかで、切り傷などに効能があるそうですよ。

式根島に到着したあとにいただいた式根島観光協会の地図に気になるポイントを発見。「湯加減の穴」…?さっそく地図を頼りに向かいました。

普通の道路の壁に突如現れた湯加減の穴。四角い穴がポッカリと開いており、その上の「湯加減の穴」という文字がなければ通り過ぎてしまいそうな程の地味さでした。

四角い穴へ恐る恐る手を入れてみると中は蒸気に満たされておりとても温かい。どうやらここは式根島天然温泉の「地鉈温泉」の源泉とつながっているとかで、温泉に浸かる前、湯加減がどうかを確認できる穴なのだそうです!

なかなか面白いポイントでした。

式根島を沖から眺める&満点の星空を眺める

島旅第2回、石垣島でアラフォー初挑戦したSUP。とっても楽しめた思い出が名残惜しい平は調子に乗って今回も何かに初挑戦してみたい!ということで、【シーカヤック】にチャレンジしてきました。

式根島のシーカヤックスクールは大浦海水浴場からスタートです。

馬が水を飲んでいるように見える大きな岩の脇でパドルの操作方法など、基本的なシーカヤックのレクチャーを受けます。次は実際にカヤックに乗り海へ出ます。

最初はコーチにレクチャーいただいた内容を頭で反芻しながらのパドル操作にチャレンジするも、なかなかまっすぐカヤックが進まず焦りましたが、しばらく練習するうちに手だけで操作するのではなく、体全体を使いパドルを操作するコツが解ってきました(コーチに陸上で習ったことなのですがアラフォー脳味噌壊れ気味)!

すると、パドル操作でなんとか希望通りの方向へスムーズに真っすぐカヤックを進められるように。そうなればシーカヤックで出発です。

コーチの先導の下、海水浴では越えられない境界線をカヤックで乗り越え大海原へ!小さな波を超えながら進めば目の前には大きな太平洋がドーン!地平線まで美しく真っすぐ望むことができます。

進行方向と逆を見れば式根島の美しい島の雄大さを実感でき、この時点ですでにシーカヤックにチャレンジして良かった!と思いました。

とはいえ風景を眺めつつもパドル操作で慎重(波が大きいとやや必死!)に大きな岩を避けつつ進みます。

今回のシーカヤックは平含め4艘。その4艘を先導いただくコーチの他、真ん中と最後尾にもコーチのカヤックが付き添い、安全面に配慮くださっているのがアラフォーには心強く感じます。

パドルを操作し30分程、本日の目的地「カンビキ湾」へ到着しました。

観光で訪れた神引展望台より眺めた真下の美しいカンビキ湾でシュノーケリングできるとは!!カンビキ湾はシーカヤックに参加した人たちだけの貸し切りです!

皆、思い思いの場所でシュノーケリングを楽しんでいました。相変わらずの透明度を誇る式根島の海。サンゴ礁やそれに群がる鮮やかな魚たちが映えます。1分1秒たりとも飽きることのない海の中、私が夢中で追いかけたのは、ハリセンボンでした!ハコフグなどはよく見かけますが、ハリセンボンは初めてだったのでラッキー!

噂の針が綺麗に畳まれたまま、優雅にサンゴ礁の隙間を泳ぐ姿に思いきり癒されました。さて、楽しい時間はあっという間に過ぎ、シュノーケリングを終え出発地点の大浦海岸へもちろんシーカヤックで戻りました。

アラフォー初体験はSUPに続き大成功で幕を閉じました。あ、明日(明後日?)の筋肉痛はどれだけかな?と少々不安が頭をよぎったのは言うまでもありませんが…。

式根島の夜は何といっても満点の星空!海水浴場や公園、温泉や展望台などからの眺めは抜群です!

ただ、街灯が少ないので懐中電灯を持参し、足元に気を付けて安全に鑑賞しましょう。

もちろん私もきちんと懐中電灯を持参し、薄暗い道路を電動自転車で進み地図で場所を確認しながら、満点の星を鑑賞することができました。

因みに、スマホで星空を撮影しようと準備万端で挑んだのですが、全然撮れませんでした。残念です。

ただ、星座アプリは大活躍しましたよ。ぜひ事前に準備されることをお勧めいたします!

式根島の島旅を終えて

誰もが訪れて驚くはずです。何度でも、ここ本当に東京都!?(因みに式根島の車の多くは「品川」ナンバーでした)と。

今回の島旅でも、精いっぱい観光&体験ができました。すべてを周りきることはできないものの、限られた時間で要所要所を存分に楽しめたのは、式根島の狭すぎず、広すぎずな面積、そして観光名所が良い意味で散らばっていたからかな?と感じます。

なぜならば、どこへ行っても観光客だらけ!現象がなく、アラフォーはゆっくりマイペースで島旅を楽しむことができたからです。

因みに、平はこの旅で生まれて初めて「電動アシスト自転車」に乗りました。皆さんご存知でしたら恐縮ですが、非常に感動しました。すごいぞ電動アシスト自転車!!!

これがなければ式根島の観光の楽しさは半減していたといっても過言ではありません。老若男女の皆さん、式根島へ出かけたら、迷わず電動アシスト自転車を選んでくださいね!

帰り道。式根島の野伏港では島民の方々の太鼓演奏を聴くことができました。その素晴らしい演奏に後ろ髪をひかれつつ、竹芝桟橋までわずか2時間30分の高速ジェット船を利用しました。

海に囲まれているけど山もあり、ちょっと遠いけど実は近く、見知らぬ島なのにどこか懐かしい、コンパクトだけどディープな冒険。

島旅」って、最高です。

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Written by

平あさひ (ひら あさひ)
1976年夏産まれ。15年間の毒々しい女子校生活を経てメーカー勤務、現在に至る。好奇心探究心旺盛で思い立ったら吉日だが熱しやすく冷めやすい。暇とお金があれば旅・食・呑・犬・脂質異常症。さえずり@hiraasahi

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